SPL 狼よ静かに死ね

劇場公開日:

解説

黒社会のドンと手段を選ばぬ手荒な無頼派特別重犯罪捜査班との熾烈な戦いを描く、バイオレンス・ノワール。監督は「OVER SUMMER」のウィルソン・イップ。プロデューサーは「ファイティング・ラブ」「ツインズ・エフェクト」のカール・チャン。出演は「燃えよデブゴン」のサモ・ハン、「HERO」のドニー・イェン、「トゥーム・レイダー2」のサイモン・ヤム。2006年東京フィルメックス映画祭観客賞受賞。

2005年製作/93分/香港
原題:Sha Po Lang Spl
配給:メディア・スーツ
劇場公開日:2006年3月4日

ストーリー

1994年香港。黒社会のドン、ポー(サモ・ハン)の逮捕に執念を燃やすチャン捜査官(サイモン・ヤム)をリーダーに、ワー(リウ・カイ・チー)、サム(ダニー・サマー)、ロク(ケン・チャン)の4人の精鋭からなる特別重犯罪捜査班は、ポーの裁判の直前に重要証人を暗殺され立件できなくなり、やむなくポーを釈放する。3年後。病気を患い定年前の引退を決めたチャンの代わりに、捜査班には新しいリーダーとして、署内でも有名な武闘派刑事マー捜査官(ドニー・イェン)が着任する。チャンは最後の大仕事としてポーの麻薬密売アジトの壊滅作戦を実行。捜査班のメンバーは、暴力的な手段でポーの配下を逮捕、抵抗する者は容赦なく射殺した。その直後、ポーの組織に潜入していた囮捜査官が惨殺死体で発見され、偶然その場に居合わせた少年が、ポーとその部下による殺害現場を撮影したビデオを捜査班に持ち込む。チャン、ワー、サム、ロクの4人は、その映像の後半部分を消去し、そのビデオをポーによる捜査官殺害の証拠としてポーの逮捕を実行に移した。だが、ポーの部下によりチャンらの偽装工作が発覚、ポーは釈放されてしまう。そして捜査班への逆襲が開始される。その凄惨な現場に駆けつけたマーは、虫の息のワーから彼らがポーの売上金を横領していた事実を知らされる。彼らは、チャンの死後残される彼の養女の養育費にその金をあてようと考えていたのだ。マーは、ワーたちが奪った金をポーに返し、仲間を殺された落とし前をつけに行くことにする。ポーと対峙するマー。そこに立つのは、警察もやくざも、正義も悪も関係ない、ただどちらが一番強いのか雌雄を決するために向き合う二匹の野獣の姿だった……。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.5君は来てはいけなかったのに

2023年9月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
カズユキ

2.5正義とは

2021年10月21日
Androidアプリから投稿

因果応報、自業自得。
結果誰も幸せにならない嫌な終わり方。

遂にSPLの一作目を見ることができました。ストーリーはともかく、アクションは一級品。
ドニー・イェン、サモハン、ウー・ジンのアクションがヤバい。

SPLシリーズの中だと二作目のドラゴン・マッハが一番好きかも。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
カミムラ

4.0ドニー伝説の始まり

2020年7月1日
Androidアプリから投稿

自粛中色々観返した作品の一つ。
ま、そんな方沢山おられるでしょうね。

何度も観てるがやはり面白い。
壮絶なアクションと無情なストーリー。
観てスカッとするアクション映画ではないんだが、何度も観れる面白さが有る。

公開当時の香港映画界はゴールデンハーベストが倒産する程チカラを無くしていた時期で、ジャッキー映画以外海外に売れる作品がほとんど存在しない状態った。
そんな状況を打破すべく、俺達で「男たちの挽歌」を超えるアクション映画を創る!
と集められたスッタフとキャストたち。
そういえばカンフーにMMAを採り入れたおそらく最初の作品だ。

監督のウィルソン・イップは当時「スパイチーム」くらいしかヒット作が無かったはずだし、ドニー・イエンは実力が認められていながら(ドラマ「精武門」で認知度は上がっていたが)ヒット作には恵まれてなかった。
ウー・ジンは第2のジェット・リーと云われながら第2の存在のままっだった。

この作品は監督とキャストをそれぞれスター監督、スター俳優に押し上げ、ネオ香港ノワールとも云われるジャンルを創り出した。
この作品のヒットがなければジョニー・トー作品がいま程の知名度を得る事は無かっただろうし、ハリウッドリメイクされた(日本でも)「インファナル・アフェア」が世に出る事も無かったかもしれない。
そして考えたくもないが「イップ・マン」シリーズが生まれなかったかもしれないのだ!

ま、ウー・ジンにかぎってはこの作品の影響が強すぎて童顔のイケメンなのに悪役が続く事になってしまったが…。

監督と俳優には運命的出会いがある。スコセッシとデニーロ、ロバート・ゼメキスとトム・ハンクス、キャメロンとシュワルツェネッガー、等々。

この作品もウィルソン・イップ監督とドニー・イエンがそんな運命的な出会いをはたした記念すべき作品として、多くの人に観て戴きたい。
いよいよ「イップ・マン完結」の公開も始まりました。このシリーズでしかドニーを知らなかったりする方は是非とも知って欲しい作品。

改めて、
スカッとはしないが、オススメ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
MAKO

2.5みんな自業自得 笑

2019年6月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 ドニーさん、主役っぽくないなーと思ってたら、最後にイッキに持っていきましたね。アクションシーンは少なかったけど、見ごたえはあった。特に、最後に、マーvsジェット〜ポーのシーンは◎。
 一方で、ストーリーはろくなもんじゃなかった・・以外、全員私利私念で動き、汚い手段を平気で使う。それでも、正義面している感じが、なんとも腹立たしく、誰にも感情移入できなかった。全員の家族との繋がりを演出してたけど、彼らへの嫌悪感を和らげる白々しい演出に感じた。唯一、マーには正義感を感じたけど。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
かつ
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

「SPL」シリーズ関連作品