猫に裁かれる人たち

劇場公開日:

解説

ヴォイチェフ・ヤスニーの原案を彼とイルジー・ブルデチカが共同で脚色、ヴォイチェフ・ヤスニーが演出した諷刺お噺話。撮影はヤロスラフ・クチェラ、音楽はスヴァトプルク・ハヴェルが担当した。出演はヤン・ヴェリフ(二役)、ヴラスティミール・ブロドスキー、エミリー・ヴァシャリョヴァ、イルジ・ソヴァーク、ヤロスラフ・マレシュほか。日本語版は徳川夢声、佐田啓二らが声の出演としている。

1963年製作/チェコスロバキア
原題:Az Prijde Kocour
配給:松竹=松竹映配
劇場公開日:1964年11月14日

ストーリー

モラビア地方のある村。町の小学校のロベルト先生(ヴラスティミール・ブロドスキー)は生徒たちに慕われていた。ある日、先生は村の時計台守のオリヴァ老人(ヤン・ヴェリフ)をモデルにして子供達に絵を描かせた。老人はおもしろい猫の話をしたが、その猫が実際にこの町にやって来た。話の通り、魔術師(J・ヴェリフ、二役)と美しい娘ダイアナが眼鏡をかけた猫を連れて……。この猫が眼鏡を外すと、人の性格によってその人に色がつくのだ。サーカスが開かれ、その猫が眼鏡を外すと、町の有力者、校長その他悪い人は悪人の色に染まり、浮気者は黄色くなり、善悪の色に光りはじめて、大混乱を起してしまった。その騒ぎの中で先生とダイアナは恋人同志の色に輝くようになった。翌日、悪い色のついた人たちは猫を殺そうと、どこかへ消え去った猫を探しはじめた。やっと子供達が探しだした猫を校長たちは取りあげて隠してしまった。子供達は怒って集団で雲隠れした。彼らの抵抗である。町は大騒ぎになった。親達が子供探しをはじめ、子供達の要求をいれるよう、校長に迫った。とうとう校長も折れ、猫を返すと町中に放送した。子供達はオリヴァ老人にかくまわれ、時計台の中にいた。猫の無事をきいてみんな時計台から出て来た。やがて、サーカスの一団は、町を去って行った。先生とダイアナは結ばれはしなかったが、この町の人たちも、もう悪い色に染まる人はいなくなるだろう。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第16回 カンヌ国際映画祭(1963年)

受賞

フランス映画高等技術委員会賞 ボイチェフ・ヤスニー
審査員特別賞 ボイチェフ・ヤスニー

出品

出品作品 ボイチェフ・ヤスニー
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