いんちき商売

劇場公開日:

解説

「ココナッツ」「けだもの組合」につぐマークス兄弟主演映画で、S・J・ペレルマンとウィル・B・ジョンストンとが書き下ろしたストーリーにアーサー・シークマンが台詞をつけ、「青春来る(1931)」のノーマン・Z・マクロードが監督し、「沈黙の犯罪」「哄笑の世界」のアーサー・トッドが撮影している。助演者は「マルタの鷹(1931)」「女給と強盗」のセルマ・トッド、「影を売る男」のロックリフ・フェローズ、トム・ケネディー、ルース・ポール、ハリー・ウッズ等である。

1931年製作/77分/アメリカ
原題:Monkey Business
配給:パラマウント支社
劇場公開日:1932年2月18日

ストーリー

ニューヨークに向かって航海中の大西洋定期航路の大旅客船で、二等運転士は密航者が4人いることを船長に報告した。彼は密航者の姿を見たわけではないが、ニシンを詰めてあるはずの樽の中から男性合唱の「スイート・アデライン」が聞こえるから、4人に相違ないと主張した。船長の命でひっとらえに来ると樽は空っぽになっていた。4人の密航者というのは言うまでもなくマークス4人兄弟で、彼らは大胆にも堂々と船長室に乗り込んで、グルチョは船長になり済ました。が偽船長もついにボロを出してしまったので逃げ込んだのが、アルキイ・ブリッグスという富豪の船室で、そこにはアルキイの妻ルシルだけしかいないのでたちまちギターをひいて恋をしかけた。とたんにアルキイが戻ったが、グルウチョはうまく丸めて富豪実は欧米を股にかけている怪盗アルキイの用心棒の役を引き受けた。そしてゼッポはアルキイの仇敵ジョー・ヘルトンを射殺しろと命ぜられた。ところがチコとハルポはヘルトンの用心棒に雇われたし、ゼッポはヘルトンの娘メエリイに首ったけになっちまったので、ひどくこんがらがってしまった。その後ハルポとチコは理髪師に化けて船長をとっちめた。ハルポはマニキュア屋に惚れた船長を追っかけまわしたりしていうるちに、ニューヨークの検疫所に着いた。そこで肥満したオペラ女優が気絶したので、4人は彼女に化けて担架に乗って上陸した。上陸後もアルキイとジョー・ヘルトンの喧嘩は続いて4人兄弟もその渦中にまき込まれたが、頓知のマークス兄弟はゼッポとメエリイをめでたくさせることに成功した。

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