マダムと奇人と殺人と

劇場公開日:

解説

連続殺人事件の捜査と並行して、一風変わったビストロに集う個性溢れる面々のユーモラスかつブラックな人間模様が展開していくサスペンス・コメディ。『レオン警視』シリーズを含む30作品以上の小説を出版し、フランスでカルト的な人気を博する女性作家、ナディーヌ・モンフィスが、その『レオン警視』シリーズの中の『MADAME EDOUARD』を原作に、作者自身でメガホンをとった。レオン警視を演じるのは、俳優ばかりではなく、監督、脚本とマルチな才能を発揮するフランス映画界の重鎮ミシェル・ブラン。

2004年製作/97分/フランス・ベルギー・ルクセンブルク合作
原題:Madame Edouard
配給:バップ=ロングライド
劇場公開日:2005年11月19日

ストーリー

舞台はベルギー、ブリュッセル。“美大生連続殺人事件”が発生。死体はそれぞれ名画収集家の墓の後ろに隠されていて、右の腕が切断されている。レオン警視(ミシェル・ブラン)は、なぜか触ったものが次々と壊れる助手の刑事ボルネオ(オリヴィエ・ブロッシュ)と、ぼやいてばかりの愛犬バブリュットを連れてさっそく捜査を開始する。次々と発見される死体。謎の人物からの電話…。そしてレオン警視が辿り着いたのは、下宿付きのビストロ、その名も“突然死”。そこには、ちょっと変わったキャラクターの人々ばかりが集っていた。おかまのイルマ(ディディエ・ブルドン)。いつもロゼワインしか飲まないローズ。まずい料理ばかり作るコックのジェジェ。いつも鳥を連れている老人、などなど。彼らは口々に事件の事など知らないと言う。しかし店の評判が落ちることを気にして、実は、下宿人が行方不明になっている事をひた隠しにしていたのだ。そんな中、イルマが一大決心をする。それは、かつて付き合っていた女性(!)との間に生まれた実の娘のマリー(ジュリー・アンヌ・ロット)と対面すること。それも“おかま”というありのままの姿で。娘と対面すると決めたからには、今の自分を偽りたくはない。今までの自分を否定はしたくないのだ。イルマは娘の事は片時も忘れた事はないのだが、マリーが20歳になる今まで一度も彼女に会った事がない。それは、マリーが自分の父親がおかまだということがわかったら、きっとショックを受けるだろうというイルマの配慮からなのだ。一方マリーは、イルマがおかまであることを知らない。そして、父親は今まで一度も自分に会いに来てくれた事がないのだから、自分は父親に見捨てられたと思い込んでいる。果たしてマリーは、そんな父親を認めるのであろうか? そして、そもそもおかまである父親を受け入れられるのであろうか? そうこうしてゆくうちに、事件の方も新たな展開をみせ始める。現場に残されている謎の暗号を発見したレオン警視は、徐々に、事件の確信に迫ろうとしていた。

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