さよなら、さよならハリウッド

劇場公開日:

解説

落ち目の映画監督が再起のチャンスの中で起こす騒動を描いたコメディ。監督・脚本・主演は「スコルピオンの恋まじない」のウディ・アレン。撮影は「17歳の処方箋」のウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ。美術は「スコルピオンの恋まじない」のサント・ロカスト。編集も「スコルピオンの恋まじない」のアリサ・レプセルター。衣裳は「ウェルカム・ドールハウス」のメリッサ・トス。共演は「ニューヨーク 最後の日々」のティア・レオーニ、「ザ・グリード」のトリート・ウィリアムズ、「ハバナ」のマーク・ライデル(「わかれ路」などの監督としても知られる)、「プロフェシー」のデブラ・メッシングほか。

2002年製作/113分/アメリカ
原題:Hollywood Ending
配給:日活
劇場公開日:2005年4月23日

ストーリー

アカデミー賞に2度も輝きながら、今や過去の人になった落ち目の映画監督ヴァル・ワックスマン(ウディ・アレン)。そんな彼に、ハリウッドのメジャー製作会社ギャラクシー・ピクチャーズから話題作の監督依頼が舞い込む。だが映画のプロデューサーであるエリー(ティア・レオーニ)はヴァルの別れた妻で、しかも彼女がヴァルを捨て走った男ハル(トリート・ウィリアムズ)は、この製作会社の重役だった。とは言え、エージェントのアル(マーク・ライデル)の一押しが効き、ヴァルは正式に契約。再起のチャンスをつかむことになる。監督の座につくや、スタッフとキャストにあれこれ注文を出すヴァル。自分の恋人である女優の卵ロリ(デブラ・メッシング)にもこっそり役を与える始末。それでも準備は着々と進んでいったが、クランクインを控えたある夜、なんとヴァルは突然、心因性の失明状態になってしまった。この事態を知ったアルはヴァルを諭し、中国人撮影監督の通訳にだけ秘密を打ち明けて協力を得るという作戦を実行。どうにか撮影は進行するも、セクシーな主演女優シャロン(ティファニー・ティーセン)に誘惑されたり、記者の好奇の目にさらされたりと、ヴァルは気の休まる間がない。やがて現場のトラブルから通訳が解雇。結局、エリーに真実を打ち明けて助けを請い、そのおかげで撮影は再び順調に。一方、ヴァルはエリーの優しさを改めて実感し、恋心を再燃させていく。まもなくヴァルとエリーはヨリを戻し、目も突然見えるようになるが、完成した映画は自他共に認める失敗作に。ところがこの映画がフランスで高く評価され、ヴァルとエリーはパリに移住するのだった。

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映画レビュー

3.0観たかった度:無(こんな作品があると知らなかった) 観た後の満足度△ 初めてウディ・アレンの映画で面白くなかった。

2023年5月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①今まで観てきたウディ・アレンの作品で初めて面白くない、と思った。
ウディ・アレンのハリウッド(アメリカ映画界)への別れというテーマは皮肉でエッジが効いているが、映画は少しも皮肉でエッジが効いていない。
②ウディ・アレン扮するかんとくが、心身症で目が見えなくなったまま監督するドタバタが少しも面白くない。トリート・ウィリアムズが絡んでくる所がちょっと笑えただけで段々ウザくなってくる。突然見えるようになるのも不自然。
③監督が目が見えないまま撮影するという設定は今のアメリカ映画は目の見えない監督が撮るのと同じくらい駄作ばかりと言う皮肉なのか、アメリカでは酷評だったのがフランスでは好評というどんでん返しはいずれ撮影拠点をヨーロッパに移すことの前ふりか。
ウディ・アレンらしい皮肉だが映画の出来がこれでは。
この頃から演出力に陰りが出始めたのかも…
④秘密を知った芸能レポーターが特ダネなのに暴露しなかったのも不思議?

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もーさん

3.0これじゃフェリーニになっちゃうよ。

2022年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 自虐的パロディは健在だったし、今回は映画界の内幕や製作過程をも楽しめるし、終始クスクスと笑える雰囲気となった。「スピルバーグが見にくるかもしれない」「安息日には来ないよ」などといった映画関係者ネタも多く、映画ファンなら確実に笑えるところでしょう。また、プロデューサーと製作会社、監督・俳優とエージェントなど、思わず膝を叩いてしまうほど納得する場面もありました。劇中劇というか、映画の製作過程を暴露するかのような映画はこれまでもありましたが、監督が失明してしまったらどうなるのか?という、ある意味、実験的な内容でもあったかと思います。これには、ベートーベンも最後には耳が聞こえなかったという屁理屈で対抗するアレンも面白かったです。

 ハリウッド映画くらい目が見えなくても平気だ!というくらい、ニューヨーカーの監督は誇りが高い(これも自虐的か?)。元妻エリー(ティア・レオーニ)とは不倫の末逃げられたという過去のため、ビジネスとケンカが交互に飛び出す会話。しかし、徐々にエリーへの思いが甦ってくる監督ヴァル。息子との確執や元妻への愛といった、愛をテーマにしたものかと思っていたら、ラストの落ちで大爆笑に誘われてしまうのです。しかし、この映画をカンヌ映画祭のオープニング作品にするんだから、ウディ・アレンの度胸もたいしたものです。フランス人の反応を知りたいところだ・・・

【2005年7月映画館にて】

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kossy

5.0笑った!

2020年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

もうどうしようもないから。。。笑。

爆笑しました

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よろよろ

4.0スランプに陥った映画監督が、精神疲労が原因で目が一時的に見えなくな...

2020年5月7日
iPhoneアプリから投稿

スランプに陥った映画監督が、精神疲労が原因で目が一時的に見えなくなってしまい、その困難を面白くかわしていくコメディ。主人公がウディアレンでウディアレンそのものを映したような捻くれ監督。展開や小ネタがいろいろな場面に散りばめてあり面白かった。ウディアレンの思考が垣間見える作品。改めてウディアレンはパリが好きで、ウンチク男が嫌いなんだなと思った。

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あかねちん

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