ベルンの奇蹟
劇場公開日 2005年4月16日解説
ワールドカップ・サッカーを通して父と息子の絆の再生を描くドラマ。監督・製作・脚本は『ハリウッド・ゲーム』(未・監督のみ)のゼーンケ・ヴォルトマン。美術は「ヘヴン」のウーリ・ハーニッシュ。出演はドイツの映画界で活躍するペーター・ローマイヤー、彼の実の息子であるルーイ・クラムロート、『フラッシュバック』(V)のビルテ・ヴォルター、「ギガンティック」のペーター・フランケほか。2004年ロカルノ映画祭観客賞受賞。
ストーリー
1954年の夏。西ドイツの炭鉱の町エッセンの近くに住むルバンスキー一家は、第二次世界大戦でソ連軍に捕らえられた父の消息について何も聞いていなかった。母のクリスタ(ヨハンナ・ガストドルフ)は居酒屋を営んでおり、娘のイングリット(ビルテ・ヴォルター)と、サッカーにしか興味のない11歳の息子マチアス(ルーイ・クラムロート)と暮らしている。マチアスはサッカー選手ヘルムート・ラーン(サーシャ・ゲーペル)に父の面影を見ていた。ラーンは、マチアスが傍にいる時は不思議と重要な場面で得点するのだった。そんな時、父リヒャルト(ペーター・ローマイヤー)がソ連から送還されてくる。彼はかつて就いていた炭鉱の仕事に戻り、家庭の中に厳格なドイツの規律を再構築しようとする。マチアスのサッカーへの興味もまったく認めない。しかしマチアスは、西ドイツ代表のチーム・メンバーと共に、スイスのベルンで開催されるワールドカップに行くことを切望している。その情熱は、父の心の中に再び人生への愛情を掻き立てていく。そして7月4日、ついに始まったワールドカップの決勝戦を観戦しに、リヒャルトはマチアスを車に乗せて向かう。西ドイツ対ハンガリーの試合は、ヘルムート・ラーンが決勝点を叩き出し、西ドイツの優勝が決まった。そして父に連れられて選手の乗っている列車に乗り込んだマチアスは、ラーンに再会するのだった。...

スタッフ
- 監督
- ゼーンケ・ボルトマン
- 脚本
- ゼーンケ・ボルトマン
- ロッフス・ハーン
- 製作
- トム・シュピース
- ゼーンケ・ボルトマン
- ハンノ・ヒュース
- 撮影
- トム・フェーアマン
- 美術
- ウリ・ハニッシュ
- 音楽
- マルセル・バルゾッティ
- 編集
- ウエリ・クリステン
- 衣装デザイン
- ウルズラ・ヴェルター
キャスト
- サーシャ・ゲーペルHelmut Rahn
- ペーター・フランクSepp Herberger
- ルーイ・クラムロートMatthias Lubanski
- ペーター・ローマイヤーRichard Lubanski
- ヨハンナ・ガストドルフChrista Lubanski
- ミルコ・ラングBruno Lubanski
- ビルテ・ボルターIngrit Lubanski
- ルーカス・グレゴロビッチPaul Ackermann
- カタリーナ・ヴァッカーナーゲルAnnette Ackermann
- ヨアヒム・カップルAdi Dassler
- アンドレアス・オーベリングHerbert Zimmermann

作品データ
原題 | The Miracle of Bern |
---|---|
製作年 | 2003年 |
製作国 | ドイツ |
配給 | エレファント・ピクチャー |
上映時間 | 117分 |
---|
提供:株式会社キネマ旬報社
映画レビュー
- 平均評価
-
3.1 (全1件)
-
さっと見れて楽しめました 低予算なのでしょうがドラマ映画としては十分に楽しめると思う。 感情表現はわりと日本人に理解しやすいが、反面国営放送の連ドラバリの短絡的なオチを用意していたりで、映画の質はけっして高いとはいえない... ...続きを読む
okaoka0820さん 2014年12月2日 評価:3.5
このレビューに共感した/0人