征服

劇場公開日:

解説

「噫初恋」「妻と女秘書」近くは「ナショナル・ベルベット」等のクラレンス・ブラウン監督作品。脚色は「アメリカの悲劇」「ジーキル博士とハイド氏(1932)」「真珠の首飾」「運命の饗宴」のサミュエル・ホッフェンシュタイン、撮影はカール・フロイントがあたっている。「マタ・ハリ」「グランド・ホテル」「恋多き女」「アンナ・カレニナ」「クリスチナ女王」その他で名声のあまねきグレタ・ガルボと「最後の抱擁」「運命の饗宴」等のシャルル・ボワイエの主演。

1937年製作/アメリカ
原題:Marie Walewska
劇場公開日:1947年2月

ストーリー

1807年1月、ナポレオン麾下の仏軍はロシア軍を撃破してポーランドに進撃した。ポーランドの国民は熱狂してナポレオンを迎えた。首都ワルソーでナポレオンの歓迎夜会が催されたとき、ワレウスカ伯爵夫人マリーの容色に眼をとめた皇帝は彼女に宿舎にくるように命じた。人妻の身に無礼な言葉とマリーは激しい憤りを感じた。数日後、伯爵夫妻のもとへ議員たちが訪れてきた。彼らは祖国再建のためにあらゆる手段を講じてナポレオンを動かそうと試みたが失敗に帰したので、皇帝お気に入りのマリーに宿舎へ行ってもらうよう依頼にきたのだ。伯爵夫妻の悩みは大きかったが、ついに祖国のためにマリーは身を犠牲にする決心をして、夜秘かにナポレオンを訪れた。マリーは皇帝が個人的に不幸であり、彼女を心から愛していることを知り、かつてないあやしい愛情が湧くのをどうすることもできなかった。マリーは正式に伯爵と離婚し、皇帝の愛情を信じ、日かげの女としての生活に満足していた。2年後、彼女はナポレオンンの子を妊娠したが、彼女が皇帝にそのことを告げようとしたとき、皇帝は皇后を離別し、高貴な血統の世継ぎを得るためハプスブルグ家のマリイ・ルイゼと結婚すると言いだしたので、彼女は自分の妊娠を秘して行先も告げずに皇帝のもとを去った。1812年の冬モスコー遠征に敗れたナポレオンは連合軍の手でエルバ島へ流された。彼が再起の念に燃え焦燥の日を送っているとき、マリーが彼との間に生まれた息子のアレキサンドルをつれて5年ぶりに訪れて来た。しかし野望に燃える彼は、マリーが反対するにも拘らず、再挙を計るため連絡の密書を彼女に托し、フランスの同志のもとへ暗夜を利して出発させた。やがてナポレオンは故国へ帰り再起したが、ウォータールーの一戦に敗れ、再び捕らえられてセントヘレナ島へ流されるためロシュフォール港に送られた。乗船の日、宿舎にマリーがアレキサンドルをつれて訪れてきた。かつては一世を風靡した皇帝ナポレオン、真実の愛情を教えてくれた男の淋しい姿を、マリーは息子を抱いたまま見送った。

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