carmen.カルメン(2002)

劇場公開日:

解説

妖艶で自由奔放なジプシー女と誠実な青年の情熱的な悲恋を描いたフランス人作家プロスペル・メリメの不朽の名作を、原作に忠実に映画化したラブ・ストーリー。監督は「アマンテス/愛人」のヴィセンテ・アランダ。主演は「トーク・トゥ・ハー」のパス・ヴェガと「10億分の1の男」のレオナルド・スバラグリア。

2002年製作/118分/スペイン・イギリス・イタリア合作
原題:Carmen
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2004年3月6日

ストーリー

軍人のホセ(レオナルド・スバラグリア)は、タバコ工場で同僚を切り裂いた女を牢獄へ連れて行く役を命ぜられた。その女の名はカルメン(パス・ヴェガ)。ホセは言葉巧みにカルメンに誘惑され、牢獄へ入れる寸前にまんまと逃げられてしまう。しばらくして偶然カルメンと再会し、彼女をずっと忘れられなかったホセは一夜を共にする。やがてホセは自由奔放なカルメンを愛するあまり、軍隊の上司を刺し殺してしまうのだった。軍人から盗賊にまで堕ちぶれ、、詐欺、強奪、殺人が日常になっても、カルメンを独占出来る喜びがホセの心を満たしていた。しかし、カルメンが人気闘牛士に心変わりしてしまった時、ホセは永遠の愛を誓おうとカルメンに懇願する。しかし束縛を嫌い自らの情熱だけに従うカルメンはそれを受け入れようとしない。怒り狂ったホセは、たまらずナイフを突きつける。「あなたを愛した自分が憎い」そう言い放つカルメンにホセが与えた運命とは……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0せめて音楽を・・・

2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 プロスペル・メリメの原作を忠実に再現した映画だ。オペラや何度となく舞台化、映画化された作品をいかにして料理するかにかかっているのだが、如何せん音楽が悪い。ビゼーのカルメンに慣れ親しんだ観客が大半であろう中で、堂々と情熱を感じない音楽を聞かせるのだ。映像美と俳優の素晴らしさは文句ないのだから、ベタかもしれないけど思い切ってクラシカルな音楽で攻められなかったのが残念だ。

 カルメン役のパス・ベガもホセ役のスバラグリアも心を映し出すいい演技だし、室内の暗い雰囲気は電気のない世界をリアルに描いてある。民衆の出番が少ないことから舞台を映画にしただけのこじんまりとした雰囲気も、2人を中心に愛憎劇が展開する様を描ききれているように感じた。男の視点では、かなりホセに感情移入できましたよ。

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kossy
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