フォーエヴァー・モーツアルト

劇場公開日:

解説

演劇、戦争、映画、音楽の4つの流れで構成された前衛的劇映画。監督・脚本は「愛の世紀」のジャン=リュック・ゴダール。製作のアラン・サルド、ルート・ヴァルトブルガー、撮影のクリストフ・ポロック、録音のフランソワ・ミュジーは、近年のゴダール作品常連。出演は「薔薇のスタビスキー」のヴィッキー・メシカ(これが遺作)、「ある歌い女の思い出」のガリア・ラクロワ、これが映画デビューのベランジェール・アロー、「夢だと云って」のフレデリク・ピエロ、「年下のひと」のシルヴィー・エルベール、「プレイタイム」のミシェル・フランチーニ、「ゴダールの決別」のハリー・クレフェン、「ヌーヴェルヴァーグ」のセシル・レゲールほか。

1996年製作/85分/フランス・スイス・ドイツ合作
原題:For Ever Mozart
配給:フランス映画社
劇場公開日:2002年6月29日

ストーリー

映画監督ヴィッキー・ヴィタリス(ヴィッキー・メシカ)は、マルローの『希望』を舞台化する『希求』の俳優オーディション中、男爵と呼ばれるプロデューサーのフェリックス(ミシェル・フランチーニ)に「宿命のボレロ」という映画の監督を頼まれる。哲学教師で失業中の娘カミーユ(マドレーヌ・アサス)は、戦火のサラエヴォにマリヴォーの戯曲を上演しにいくことを思いたつ。従弟のジェローム(フレデリク・ピエロ)を誘い、アラブ人メイドのジャミラ(ガリア・ラクロワ)も志願するので一緒に行くことに。上演するのはマリヴォーからミュッセの『戯れに恋はすまじ』へと変わるが、父ヴィッキー監督もやむなくサラエヴォの旅に。列車から車、そして徒歩へと旅は厳しくなって、ヴィッキーは脱落。若者3人は戦火地帯に入るが捕虜になり、ジャミラは犯され、カミーユとジェロームは砲火で死ぬ。ヴィッキーはパリで男爵に会って演出を引き受け、「宿命のボレロ」を撮影する海辺へ。女優(ベランジェール・アロー)は台詞がうまく言えず、テイクは600回を越える。男爵は秘書に金を持ち逃げされたので映画の公開を早めるが、「宿命のボレロ」は地方の劇場で初日が始まる前に他の映画に変えられてしまう。やがてモーツアルト(ユリアル・ウインター)が現われるコンサートへ旅は展開する。

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