暗い日曜日

劇場公開日:

解説

ナチス占領下のブダペストを舞台に、名曲「暗い日曜日」に関わった男女4人をめぐる愛憎劇。監督・脚本は「Derlndianer」でヨーロッパドキュメンタリー映画グランプリ、ベルリンインターフィルム賞に輝いたロルフ・シューベル、撮影は「大理石の男」のエドヴァルド・クオシンスキ、出演は「ラン・ローラ・ラン」のヨアヒム・クロール、ハンガリーの演技派女優エリカ・マロジャーン、「年下のひと」のステファノ・ディオニジ、「ドイツの恋」のロルフ・シューベルほか。ババリアン映画賞最優秀監督賞・最優秀撮影賞受賞、ドイツ映画賞金賞ノミネート作品。

1999年製作/115分/ドイツ・ハンガリー合作
原題:Gloomy Sunday
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2002年5月25日

ストーリー

ハンガリーの首都ブダペストにあるレストラン・サボーの経営者ラズロ(ヨアヒム・クロール)と彼の美しい恋人イロナ(エリカ・マロジャーン)はピアニストのアンドラーシュ(ステファノ・ディオニジ)を雇い入れたが、次第にイロナとアンドラーシュは惹かれあう。アンドラーシュはイロナのために作曲した「暗い日曜日」を演奏し、レコード化され瞬く間に世界中に広まった。ラズロとアンドラーシュとイロナの奇妙な三角関係は続くが、「暗い日曜日」を聴きながら自殺する者が後を絶たないという知らせがアンドラーシュを苦しめる。そこへかつての常連客であったハンス(ベン・ベッカー)がナチスの幹部としてブダペストに戻った。彼の横暴な振る舞いに人前では決して歌わないイロナが歌って場を取り繕うが、そんなイロナの姿を見たアンドラーシュは自殺する。ハンガリーにもナチスによるユダヤ人迫害の手がさし伸び、ハンスはイロナの身を呈した懇願を裏切ってラズロをアウシュヴィッツに連行する。50年後、レストラン・サボーで80歳の誕生日を祝っていたハンスは、「暗い日曜日」が演奏される中、息絶える。ハンスの死を見届けたイロナは、彼女の息子と祝杯をあげる。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0名作ですね

2017年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

知的

不思議な人間関係の中で構成されるストーリー。様々な因果が絡み合う中なるほどと納得できる結末。タイトルに惹かれて何気なく見た作品ですが感動しました。丁寧に作られた作品だなと思いました。

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なりなりなりたさん

5.0自殺の聖歌?隠れた傑作

2013年11月26日
Androidアプリから投稿

悲しい

興奮

知的

第二次世界大戦前夜のハンガリーを舞台に、シャンソンの名曲「暗い日曜日」誕生に秘められた男女の痛切な悲恋を描いたラブストーリー

音楽の『暗い日曜日』と言えば発表当時、曲を聴いた人でハンガリーで157人、世界各国でもかなりの自さつ者を出した「自さつの聖歌」として有名。※まあ都市伝説の部分もあり、そんなに死んでないという話もある。それでも世界いろいろな国で放送禁止にはなったそうな。

日本でも淡谷のり子を皮切りに多くの人がカバーしてる名曲です!

映画には好き嫌いと質の高低があると思う。こちらはかなり異色内容のため合わない人にはどうしようもないが、個人的に映画としての質の高さは最高ランクの超傑作!!

メロドラマ、サスペンス、ヒューマンドラマ、戦争、エロ(笑)これだけ盛り込んでシナリオも構成も破綻しない(゜ロ゜)

しかも、映像美に名曲、名演、とんでもない伏線と回収、ストーリーのメリハリ、カメラワーク、ディテール、小道具の使い方はSランク。映画のお手本です(^o^)
映画内に愛、友情、裏切り、別れ…ありとあらゆる要素が詰まった宝箱(>_<)

物語の主軸は主演のエリカ・マロジャーンと男二人の奇妙な三角(四角?)関係で展開。
もうね…エリカがいい女過ぎるのである!とりあえず伝説の美巨にゅうおパイは見とけ! ←そこかい(゜ロ゜;ノ)ノ
好きな女優5指入りです…

文芸映画ぽくてちょっと…という人も安心♪
開始2分くらいから最後まで飽きることはまずない見事なシナリオ(^^)

ストーリーはきつめだけど、ラストのカタルシスは鬼。
劇中エリカが暗い日曜日を歌うシーンは何度観ても鳥肌が総立ち(*_*)

ぶっ飛んだ性生活や三角関係など癖は強いが、好きな映画を10本挙げろと言われれば必ず入れる素晴らしすぎる映画(^^)

実話を元に作られてるそうだが、作曲家も曲を贈られた女性も史実では自ら命を絶ったはず?

観ても死なないように(^_^;)

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桔梗F
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