寵愛

劇場公開日:

解説

一組の男女の官能的な愛の情景を、全編ほぼ二人芝居で構成したラブ・ストーリー。監督は「グリーンフィッシュ」プロデューサーのヨ・ギュンドン。現代舞踏家のアン・ウンミが、韓国映画史上初のセックス・シーンの振付を担当。出演は舞台版「LIES/嘘」で注目を浴びたモデル出身の新鋭イ・ジヒョン。本作がデビューとなるオ・ジホ。

2000年製作/93分/韓国
原題:La Belle
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=日本コロムビア
劇場公開日:2002年3月16日

ストーリー

清潔な白一色で統一された、美しく静かな部屋。そこで暮らす小説家の男(オ・ジホ)は、雑誌の取材を通してヌードモデルの彼女(イ・ジヒョン)と出会う。男は彼女に強く惹かれ、ふたりで部屋で時を過ごすようになるが、彼女には他に愛する男がいた。夜でも昼でも携帯電話が鳴れば、彼女は愛する男のもとへ行ってしまい、男はひとり部屋に残される。冷たい恋人に傷つけられ、ぼろぼろになって男の部屋に帰ってくる彼女は男に辛い言葉を浴びせるが、男は黙って耐える。やがて、男はある決断をする。人々が行き交う横断歩道で、彼女を苦しめる恋人を男はすれ違いざまにナイフで刺し殺す。舞台は一転し、海辺のトレーラーハウスで、男と彼女は暮らしている。昼夜問わずに愛し合い、慈しみあうふたり。しかし、彼女の携帯電話が鳴り、電話を取った彼女の首を男は絞める。死の間際、男に初めて「愛してる」と告げた彼女の亡骸を浜辺に運んだ男は、自分の部屋に戻り、彼女との思い出を綴るのだった。

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