ムッシュ・カステラの恋

劇場公開日:

解説

会社社長の中年男の純情な恋を描くユーモラスなラヴ・ストーリー。監督・脚本・出演は「恋するシャンソン」の脚本・出演などで知られるアニエス・ジャウイで、監督はこれが初めて。脚本・主演は同じく「恋するシャンソン」の脚本・出演を担当したジャウイのパートナーで、「パリの確率」などの俳優としても知られるジャン=ピエール・バクリ。撮影は「ヴァンドーム広場」のロラン・ダイヤン。共演は「ダントン」のアンヌ・アルヴァロ、「ディディエ」のアラン・シャバ、「ジャンヌと素敵な男の子」のクリスティアーヌ・ミレ、「アンナ・オズ」のジェラール・ランヴァン、「家族の気分」のウラディミール・ヨルダノフほか。2000年モントリオール国際映画祭グランプリ、同年ヨーロピアン・フィルム・アワード脚本賞、2001年セザール賞作品賞、脚本賞、助演女優賞、助演男優賞受賞。

2000年製作/112分/フランス
原題:Le Gout Des Autres
配給:セテラ
劇場公開日:2001年12月22日

ストーリー

ムッシュ・カステラ(ジャン=ピエール・バクリ)は中堅会社の社長。仕事には熱意がなく、常に行動を共にしているボディガードのフランク(ジェラール・ランヴァン)や運転手のブリュノ(アラン・シャバ)も目障りで、妻のアンジェリック(クリスティアーヌ・ミレ)は自分よりも飼い犬に愛情を注いでいる始末という、冴えない日常を送っていた。しかしある夜、付き合いで観に行った芝居の主演女優が、その日の昼間に追い返した英語教師のクララ(アンヌ・アルヴァロ)であることに気づいたカステラは、彼女に恋してしまう。かくして英語のレッスンにも熱心に通い、古典劇の芝居を観たり本を読んだり、趣味趣向の違うクララになんとか近づこうとするカステラ。でも相手にしてもらえない。だがカステラは、クララの周りにいる芸術家たちと交流していくうちに芸術の楽しみ方を覚え、彼女の友人の画家が開いた個展で抽象画を買ったのをきっかけに、彼のスポンサーを名乗り出た。クララは彼の行為を自分の気をひくためだと解釈するが、カステラが本当に絵を気に入ったのだと知って動揺する。そしてクララが主役を務めるイプセン作の芝居の初日。演技が終わり舞台であいさつしている時、クララは客席にカステラの姿を探す。そして拍手している彼の姿を見つけた時、とびきりの笑顔を見せるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第73回 アカデミー賞(2001年)

ノミネート

外国語映画賞  
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映画レビュー

4.0それぞれの恋

2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 あっ、バーの女マニーが監督だったのか。次に観る機会があれば、彼女の視点からストーリーを見つめ直すとわかりやすいのかもしれない(早く気づいていればな・・・・)。

 本筋はカステラ社長のクララへの想いであるが、奔放で手馴れた大人の恋と純粋で一途な恋とをうまく対比させてあります。その他にも犬に対する思いの対比等、細かいところで様々な対比があったように思われます。

 後半になって音楽がすごく良くなった!なんと言ってもパット・メセニーの「オーレ」という曲。哀愁と純粋さと不安が入り混じった雰囲気を醸し出しています。

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kossy

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