見たい度推移(赤線は公開日)


U2のボノによる原案を、彼と親交の深いW・ヴェンダース監督が映像化したラブ・ストーリー。ロサンゼルスのダウンタウンに建つミリオンダラー・ホテルでは、社会をはみ出した住人たちが勝手気ままな生活を営んでいた。軽い知的障害を持つ青年トムトムは、心を閉ざした女の子エロイーズに恋をする。そんなときトムトムの親友イジーが怪死した事件を追うFBI捜査官スキナーが現れ、ホテルの日常に波風が立ち始める……。当初は未来を舞台にしたSF大作として構想されたが、資金などの問題で設定を現代に変更。しかし完成した映画はそうした裏事情を感じさせないみずみずしい仕上がりで、リアリズムとファンタジー、喜劇と悲劇が混在する映像世界の中に、主人公トムトムのヒロインに対する“無償の愛”がロマンチシズム豊かに刻み込まれている。脊髄の病気に冒されたスキナーに扮したM・ギブソンの怪演も印象的。





