見たい度推移(赤線は公開日)


「依頼人」のJ・シュマッカーが、“ドグマ95”に賛同して製作した意欲作。戦地へ向けて最終歩兵訓練を行う新兵たちの中に、上官にたてつく男、ボズがいた。能力がありながらも常に責任から逃げ出してきたボズ。彼は、ひょんなことから潰されかけていく仲間を軍規の抜け道を使って次々と除隊させる。しかし、あらゆる抵抗にもかかわらず、最後の試練の地へと送られてしまう……。戦争映画ながら、敵国との戦闘シーンなどが一切ないのは、“アメリカのベトナム”と呼ばれるタイガーランドで、戦地に赴くための過酷な訓練に耐える若者たちの恐怖や不安、友情などの心の葛藤を描いたため。16ミリカメラを使用した手持ちによる撮影、照明&音楽を極力排したドグマ流の演出が見事に作風にマッチし、ドキュメンタリーを思わせる臨場感を醸している。劇中、存在感あふれる演技を披露したC・ファレルは、この作品で高い評価を得て、一躍スターダムに。


