レイジ・イン・ハーレム

劇場公開日:

解説

50年代のハーレムを舞台に、純情男と小悪党どもの黄金を巡っての騒動をアクションと笑いで描くブラック・ムーヴィー。監督は「コマンドー」などアクション映画の黒人悪役スター、ビル・デューク。原作は黒人作家チェスター・ハイムスの刑事シリーズ「墓掘りジョーンズ&棺桶エド」もの第1作の「イマベルへの愛」。脚本はジョン・トールズ・ベイと、ボビー・クロフォード、共同脚本は主演も兼ねるフォレスト・ウィテカーと、テレビ「マイアミ・バイス」の監督ジョン・ニコレラ、撮影は「チャイナシャドー」の栗田豊通、音楽は「夢を生きた男 ザ・ベーブ」のエルマー・バーンスタインが担当。

1991年製作/アメリカ
原題:A Rage in Harlem
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1992年2月29日

ストーリー

1956年、スリム(バジャ・ジョラー)一味はミシシッピーの金山から黄金を盗み出したが、残忍なスリムに嫌気がさしていた恋人のあばずれ女イマベル(ロビン・ギブンズ)は警官隊との銃撃戦の隙にトランク一杯の黄金と共に姿を消す。ところ変わって、熱気溢れる黒人ハーレム。そんな中に神を崇拝し母の戒めに従って生きる純朴青年ジャクソン(フォレスト・ウィテカー)がいた。葬儀屋の経理担当者として働く彼は、同僚に誘われて出席した葬儀組合のダンス・パーティでイマベルに一目惚れする。彼女はジャクソンを誘惑、ベッドを共にして彼の部屋に居ついてしまう。彼女はハーレムの金融王イージー・マネー(ダニー・グローヴァー)に黄金を換金してもらうためにやって来ていたのだが、純朴なジャクソンにいつしか愛を感じ始める。しかし、その時、スリムが現われ、黄金とイマベルを連れ去ってしまう。途方に暮れたジャクソンは母親の葬儀をすっぽかして絶縁していた放蕩者の兄ゴールディー(グレゴリー・ハインズ)に助けを求めた。ゴールディーは黄金に魅かれてそれを承知し、ホモ・バーの店主ビッグ・キャシー(ゼイクス・モカエ)とともにスリム一味を追う。そんな中、ジャクソンとゴールディーとの間に兄弟愛が蘇ってくる。取引きの日、交渉がこじれスリムとイージー・マネーの間に火蓋が切られた。そこへ踏み込むゴールディ一党。イージー・マネーは唯一愛する犬のために命を落とす。イマベルを盾にとられたジャクソンは愛ゆえに、スリムを殺す。事情聴取が終わり帰るとイマベルは金を残して姿を消していた。が、ゴールディーに勇気づけられ、ジャクソンは故郷へ帰るイマベルの汽車に乗りこむのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第44回 カンヌ国際映画祭(1991年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ビル・デューク
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