ルルの時代

劇場公開日:

解説

セックスは知っていても愛する人の愛し方を知らない少女ルルが、一人の成熟した女性として成長していく姿を描く。スペインの女流作家アルムデナ・グランデスが書いたベストセラー小説の映画化。小説自体は世界十六か国で翻訳されており、スペイン国内では発売されて以来、三〇万部を売り続けている。監督はビガス・ルナ。脚本はアルムデナ・グランデスとビガス・ルナ。撮影はフェルナンド・アリバス。音楽はゴールドスタイン&スタインバーグ。編集はパブロ・G・デル・アモ。美術はミゲル・チカロ。製作はアンドレス・ビセンテ・ゴメスとイベロアメリカン・フィルムズ。

1990年製作/スペイン
原題:Las Edades De LuLu
配給:ウエスト・ケープ・コーポレーション
劇場公開日:1993年9月25日

ストーリー

一五歳の少女ルル(フランチェスカ・ネーリ)は、兄の友人パブロ(オスカー・ラドイレ)にあこがれていた。ある日、パブロからコンサートに誘われたルルは、その晩、パブロと肉体的な関係を持つ。人の温もりに飢えていたルルは、そのまま愛欲の日々に溺れ、刺激を追い求める男パブロと結婚してしまう。パブロは快楽を得るために、ゲイのエリー(マリア・バランコ)を自宅に招待し、二人のセックスを見せたり、さらにはルルに目隠しをさせてルルの兄と関係を持たせたりした。何も知らないルルは、実の兄の愛撫に喜びの声を上げていたが、ことが終わった後、事実を知りショックを受ける。パブロの元を去り、一人暮しを始めるルルだったが、兄と関係した罪の意識にさいなまされ、精神的に不安定になっていく。毎夜、町をさまよい歩き、男を金で買ってさみしさを紛らわせるうち、自虐的になっていつの間にかSMの世界に入り込むルル。一方、パブロはルルが危険なSMの世界にのめり込んでいることを人づてに聞き、ルルを救出しようとしていた。秘密のSMクラブに引っ張り込まれ、鎖で縛られたルルは、逃げようにも逃げられない。ルルが悲痛な叫びを上げたそのとき、パブロが警察と一緒に部屋に踏み込んで来た。危ないところで助けられたルルは、再びパブロのもとへ戻って行っくのだった。

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