リラの門

劇場公開日:

リラの門

解説

フランスを代表する巨匠ルネ・クレール監督が、お人よしの男が殺人犯をかくまったことから巻き起こる騒動を描いた人情喜劇。パリの下町で暮らすジュジュは、仕事もせずに酒に溺れる毎日を送っていた。そんなある日、近所に暮らす音楽家の友人の家に、警官を殺したピエールが逃げ込んでくる。2人はピエールを追い出そうとするが、負傷した彼を放っておけず、かくまうことに。ところが、ジュジュがひそかに思いを寄せているマリアがピエールに夢中になってしまい……。「天井桟敷の人々」の名優ピエール・ブラッスールが、ろくでなしだが憎めない主人公ジュジュを熱演。シャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスが音楽家の友人役を演じる。1957年製作・公開。2019年6月、クレール監督の生誕120周年を記念して4Kデジタルリマスター版が公開。2021年10月にもルネ・クレール没後40周年にあわせた「ルネ・クレール レトロスペクティブ」でも4Kデジタルリマスター版が公開。

1957年製作/99分/フランス・イタリア合作
原題:Porte des Lilas
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2021年10月22日

その他の公開日:1957年10月6日(日本初公開)、2019年6月22日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第30回 アカデミー賞(1958年)

ノミネート

外国語映画賞  
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(C)1956 ─ TF1 DROITS AUDIOVISUELS ─ RIZZOLI FILM ─ SECA

映画レビュー

4.0今の時代にそぐわない

2024年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

と思うような筋立てだが
かつて僕が訪れたパリならあり得るかな?
10年ほど前の都内ならあり得るかな?

とふと思い違いをしつつ観てしまった人情映画

こと欧米では階級社会で自分より低いところに
人を置くことで安心するそうだが
低い位置にいても人間であることに変わりはなく
それぞれに個性がある◎

興行的成功云々ばかり追求するばかりでは
産まれない良い映画の一つ。

知れて良かった(^^)

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tomokuni0714

5.0可笑しくて、面白くて、やがて悲しくて、ペーソスがあって、何だか深い 観終わった味わいは寅さんと同じなのです

2023年8月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最近、なにやらパリで「男はつらいよ」のシリーズの全作上映会が人気らしいそうです
へえーそうなんだとびっくりしまよね

ですが、本作を観たなら、そりゃウケるはずだよと思うはずです

観終わった味わいは寅さんと同じなのです
可笑しくて、面白くて、やがて悲しくて、ペーソスがあって、何だか深い
もしかしたら、寅さんは本作を下敷きにしているのかもなんて思いました
寅さんのマドンナなんて完全にマリアです

全くもって何から何まで惚れ惚れするような演出の数々とそのキレ味
流れるようにスマートな語り口
ケチのつけようが有りません

大好きな映画です!

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あき240

4.0ギター弾き

2021年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 フォアグラの缶詰か、偶然にも強盗をかくまうことになるまでが、単純ながらも上手く作られている。ビストロの店主がニュースを読み上げるときに、子どもたちのバルビエごっこを映像に入れることも凝っている。

 バルビエの世話をし、逃亡の手助けをするあたりは全体的にコメディタッチであるが、ジュジュが生きがいを見出したように生き生きしてくる。酒場のマリア(カレル)の設定は戦後混乱期における自由な女性を象徴しているような存在であり、好感が持てるなぁ。

 奇妙な友情の話も素敵ですが、アーティストの弾き語りと子どもを上手く取り入れてることで締まった良作になっているんでしょうね。ラストをもっと丁寧に描いていたらもっと良かった。

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kossy

4.0信じて疑わないピュアな人々と身勝手で傲慢な人間の対比を浮き彫りにし...

2019年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

信じて疑わないピュアな人々と身勝手で傲慢な人間の対比を浮き彫りにしながらユーモアと音楽で包みながら展開していく。切ないが思いやり溢れる美しい作品だった。

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tsumumiki
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