龍の忍者

劇場公開日:

解説

徳川時代に父の仇を追って中国へ渡った青年忍者の活躍を描くアクションもの。製作総指揮は「酔拳」「蛇拳」の呉思遠(ゴ・シ・エン)、監督は「ヤング・マスター」のアクション指導を担当した元奎(ユアン・ケイ)が初メガフォンをとり、擬斗は斉藤一之が担当している。出演はこれが海外作品初出演の真田広之をはじめ、田中浩、津島要、コナン・リーなど。

1982年製作/112分/香港
原題:The Legend of The Ninja
配給:東映
劇場公開日:1982年4月17日

ストーリー

天涯孤独の身でありながら、あらゆる忍法と武術を修得した玄武(真田広之)は、父・玄六の仇、福佐(田中浩)が秘かに中国に渡ったという噂を耳にし、幼馴染みの茜(津島要)を伴い、中国へ渡った。福佐は中国の古都・咸陽に逃れ、銅鏡磨きの福爺として身を隠していた。この福佐のもとに、孫靖(コナン・リー)という若者がいた。そんなある日、福佐が一日の仕事を終え、自分の小屋で休んでいると、突然、床下から玄武が現れ、福佐に斬りかかり、二人は小屋から原野へ、原野から山へと死闘を繰り広げた。あと一歩で福佐の息の根を止められるという時、玄武の前に孫靖が現れ、福佐は一命をとりとめた。以来、玄武と福佐を守る孫靖の闘いは何度も行われたが、なかなか決着がつかず、やがて、互いの力倆を認め合うことになった二人の心に、ある友情に似た感情が芽ばえていった。―-そして数ヵ月。父の死の原因が福佐や仲間の裏切りではなかったことを知らされた玄武は、孫靖と新たな敵・神打王に真っ向うから挑むのだった。

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映画レビュー

4.0忍術vs中国武術

2021年7月29日
Androidアプリから投稿

真田広之主演の中国映画。
若かかりし真田広之のアクションシーンはキレが凄く見応えあり。コナン・リーや福爺、伊賀の頭目も素晴らしいアクションでした。

ストーリーは分かりやすいし、終わり方もうまい。
最初は敵同士だった日本と中国の青年が最後は共闘し、戦いの中で友情を育むってベタだけど良いよ。
ただ、ちょいちょい挟むコメディ要素がいかにも一昔前の中国って感じ。クスッと笑えるけど、何それ?ってのもある。文化の違いだよね。あと、効果音やBGMの入れ方が微妙。
ラストの共闘はコメディ要素多めなのと、ラスボスのアクションがいまいちなのとでちょっと残念。また、関羽召喚とかあのボール使った武術とかって実際にあるの?とかそういった疑問を吹き飛ばす神打の弱点。
何なんだよそれwww

余談だけど、若かい時の真田広之ってなんとなくドニー・イェンに似てる気がする。

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カミムラ

2.0美し過ぎる真田氏は必見。 真田氏を観る映画 ♡

2021年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

萌える

なのに…ああ…
 観たのは日本公開版ではなく、海外普及版らしい(T.T)。

真田さんの海外進出第1弾とも聞く。気合が伝わってくる。すべてがキレキレ。

真田さんのアクション、立ち振る舞い、笑顔を愛でる為の映画。
 何をどうみても、ため息が出る。スチール写真ではわからない。動画がいい。動きやちょっとした表情がたまらない。

なのに、ああ。

ストーリ―0点。音楽も、オープニングのテーマソングはいいが、それ以外は0点。
 話ブツ切り、どうしてそこでいきなり心情が変わる?唐突過ぎて開いた口がふさがらないなんてレベルではない。
 オープニング。『シャカニンジャ』の楽曲にのせて、忍者たちのアクションが次々と、まるでガイドブックか図鑑のように出てくる。土に潜って姿を隠したり、飛び跳ねて移動したり、城壁のぼり…。笑いを誘うが、演じているスタントマンたちの苦労をねぎらうとともに、その身体能力に驚きながら、曲のノリに、いつの間にかハマってしまう。歩いていて口ずさみそうになり慌ててしまった(笑)。チープっぽいけれど、おもしろそうな予感にわくわく。
 そして、
 冒頭、福佐を慕うボンボン息子・孫靖(コナン・リー氏)がお祭りで腕試しという華やかなシーンから始まり、よくあるカンフー映画の流れを予感。
 その一方で、親の敵討ちのために中国に渡ってきた玄武が、着々と親の仇を突き止め、その機会をうかがうという、日本の時代劇の流れを予感。
 どちらも、よくある物語かと思うけれど、コナン・リー氏のカンフーにくぎ付けになり、真田氏のキレッキレのアクション・演技に見惚れてしまう。福佐演じる田中氏が安定の演技で、しめてくれ、これもまた良い。
 けれど、話の隅々で、この主人公二人に共感ができなくなってくる。
 復讐したいという思いに取りつかれ、仲間への裏切りはともかく、迷惑かけまくりの玄武。掟と自分の狭間に苦しんだ白戸三平氏の『カムイ外伝』を模したのか?でも、『カムイ外伝』のベースになっている『カムイ』ほどの非情さは描き切れていないから、たんなる猿真似でなんだかわからないようになっている。そして、「実は…」の展開の後の余韻がないので、気持ちが付いていけない。「実は…」の後の余韻がないのは、ジャッキー・チェン氏の初期のカンフー映画にもよくあることなのだけれど、お国柄の違いなのか?
 もう一人の孫靖も、福佐を慕うところはかわいいが、ボンボンの思い上がり。正義感が強いという設定らしいが、ストーリーにうまく表現できておらず、あまり感情移入できるような人物ではない。
 せめて、その二人の精神的成長譚になっていればまだしも。
 そして最大の問題点がラストのバトル。そこまでされるようなことをしたか?という展開。このラスボスの遺児が、孫靖と玄武を親の敵と狙う物語ができてしまうほど。
 カンフーとアクションを見せるために無理やりのストーリー。
 二人のアクションをひたすら見るか、間に挟まれる当時の流行りを追ったギャクを刹那的に・懐かしく楽しむか。
 音楽も映画のシーンではとってつけ。何故。この場面でこの音響・バックミュージック(T.T)。かえって映像の緊迫感を殺している。

とはいえ、

 真田氏の立ち振る舞いは満点。さすが時代劇に慣れているだけある。というか、日舞の名取り。立って座るだけでも、カッコイイ。
 田中氏も余裕。
 お名前忘れたけど、忍者の頭領も笑えますが妖怪っぽくって、まあ良し。
 けれど、真田さんの恋人役。あれはないだろうと言う役柄は、まあ監督の指示に逆らえなくて仕方ないのかもしれないけど、違和感MAX。健康美満載なのだけれど、日本人ならしないだろうという立ち振る舞い。香港人?が日本人役やっているの?という感じ。

他のレビューサイトで、日本公開版と香港版があると知る。カットされている部分もたくさんあるらしい。
 せっかく良い演技しても、編集次第。私みたいな素人は見たバージョンの映画で役者を判断してしまう。役者も辛い。

繰り返しますが、観たいよ、日本公開版。

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とみいじょん

3.5真田さんは、もっとアクションを極めて欲しかった・・・

2020年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

親の仇をおって中国に渡った忍者と、その仇を慕う中国拳法家との戦いを描く物語。

真田広之が香港映画の客演として出演したアクション映画です。
真田広之は勿論、主演のコナン・リーもカンフーシーンは流石です。特に、真田広之が彼への刺客と船中で戦うシーンは、地味ですが迫力満点。何度も繰り返し観たくなる名場面でした。
ただ、最終的には敵役が力不足。笑いの入れどころもピントがズレているように感じられ、映画全体の評価を下げています。
アクションも良く、設定も面白かっただけに残念に感じられました。

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よし

2.0アクションと脱力シーンが交互にくる仕様

2019年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1982年香港日本合作映画。真田広之海外初進出作品。幼少時に見た記憶があったけどほとんど覚えてなかった。

いや~内容無ぇ~~! 徳川時代から始まる冒頭でリアルな展開が?と思わせておいて、いつもの香港映画のノリ。雑な脚本、珍妙なギャグ、前後の繋がり無視の展開。品質の悪い音楽が適当なタイミングで調子よく流れております。
しかしながら若き日の真田広之の動きは本物!キレで勝負するタイプだけあって抜群のスピード感。忍者アクションとカンフーを器用にこなし香港役者相手に見劣りしません。

コメディなのか何なのかわからん話ですが、アクションのアイデアはギュギュっと詰め込んでますし若き真田広之の動きを見て楽しむ作品と思えばいいでしょう。

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散歩男
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