陽気な幽霊

劇場公開日:

解説

「幸福なる種族」と同じくデイヴィッド・リーンが監督し、ロナルド・ニームが撮影したテクニカラーのノエル・カワード・シネギルド作品で、同じくリーンとニームがアンソニー・ハヴェロック・アランと協力して、カワード劇を脚色したもの。音楽はリテャード・アディンセルが書いている。主演は「殺人狂想曲」「幽霊と未亡人」のレックス・ハリソン、「野性の叫び」のケイ・ハモンド、「着かない港」のコンスタンス・カミングス、「暁の決闘」のマーガレット・ラザフォードで、「逢びき」のジョイス・ケイリー、ジャクリーン・クラーク、ヒュー・ウェイクフィールドが助演している。

1945年製作/イギリス
原題:Blithe Spirit
配給:英協=NCC
劇場公開日:1951年7月21日

ストーリー

小説家チャールズ・コンドミンは二度目の妻ルースと幸福に暮している。結婚して五年、ルースは内助の功もあり、チャールズは大いに彼女を認めている。彼は探偵小説を構想し、その材料とするために降霊会を催す。かかりつけの医師ブラッドマンとその夫人を招待し、ロンドンから村に移り住んでいる霊媒アーカチ女史に降霊を頼む。その晩の降霊会はあまり成功ではなく、テーブル叩きがあつた位で、一同はアーカチ女史をインチキ霊媒ということにして了う。ところがチャールズは誰かの声を開いた様な気がしたが、客三人が帰ったあと七年前に死んだ先妻エルヴィラが姿を現しているのに驚く。ルースにはエルヴィラの姿も見えず、声も聞えないので、夫が酔払ってるのだと思い込む。ところが翌日になってもチャールズは、先妻が居ると云張るし、何か夫が精神異常を来たした様子なので、ルースはアーカチ女史を訪れてインチキ降霊術のおかげで大迷惑だと怒鳴り込む。チャールズはエルヴィラの幽霊を面白がっているので、ルースは前後策を相談しにロンドンの心霊学会を訪ねる。しかし余りよい智恵も貸して貰えず帰宅すると園丁は大怪我して入院し、料理女は足を挫いて暇をとり、女中のイディスは頭を打ちチャールズは腕を怪我している。これはエルヴィラの幽霊のいたずらと推察したルースは、結局エルヴィラはチャールズを殺して、あの世で結婚しようと企らんでいると看破する。ルースの直感は正しく、エルヴィラは映画見物にチャールズを誘い、自動車が転覆するように仕掛けておく。ところがルースは皆の負傷からエルヴィラを早く霊界へ追払うため、アーカチ女史に力を借りに出かけ、仕掛けのしてある車を走らす。エルヴィラが騒ぐのでそれと察したチャールズは、呼止めようとしたが間に合わず、ルースは転覆して死んで了う。死んだルースはエルヴィラを襲って殴りつける。チャールズはそれを面白がったがエルヴィラが霊界へ帰りたがるので、アーカチ女史に幽霊追放を頼む。ところが間違ってルースの幽霊が呼出されて来たので、コンドミン家には幽霊が二人同居する。アーカチ女史は一世一代の秘術を尽し、女史イディスが霊力を持合せていたので、その力で一応二人を追払う。しかし、姿と声は消えたけれどもルースとエルヴィラの亡霊はチャールズに憑いて離れない。それを知った女史は彼に旅行をすすめる。チャールズはヨーロッパ漫遊を思い立ち自動車で出かける。それには仕掛けがしてあるのでチャールズは転覆して死んで了い、二人の妻に迎えられる。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第19回 アカデミー賞(1947年)

受賞

特殊効果賞  
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