ユナイテッド・トラッシュ

劇場公開日:

解説

アフリカを舞台に、国際的な軍事支配と支配地における政治的暴力を露悪的で悪夢的なタッチで描き出した怪作。監督・原案・撮影は「ドイツ・チェーンソー大虐殺」「テロ2000年 集中治療室」のクリストフ・シュリンゲンズィーフ。脚本はグールドン・ヴィルドッグ。音楽はビベル・グラッツ、エッケス・マルツ、ワイゼマン・シャンパレ、レビアス・ルチブ。出演はシュリンゲンズィーフ作品の常連のウド・キアー(「キングダムII」)、「ウルトラ・ヴィクセン 大巨乳たち」のキトゥン・ナディヴィダッドほか。

1995年製作/79分/ドイツ
原題:United Trash
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:1998年7月4日

ストーリー

アフリカ某地。ヴェルナー・ブレナー総司令官(ウド・キアー)率いる国連軍、独裁者ハッサンの指導下にある現地の民衆、ローマ・カトリック教会を破門されたピエール神父のコミューンが混在していた。ある日、ブレナーの妻マルタ(キトゥン・ナディヴィダッド)が妊娠。ホモであるブレナーは結婚以来妻とは情交せず、若い男の愛人を引き入れ、3人で奇妙な共同生活を送っていた。マルタは白人の彼らから生まれるはずもない黒い肌の男の子を生み、この子はペーター・ハンネと名付けられた。ところが、元ナチスの狂信的医師の手術で頭をペニスの形に整形されてしまうというとんでもない事態に。ピエール神父はこの風貌を利用してペーターを救世主にまつりあげてしまい、成り行き上マルタは聖母となった。さらにハッサンはペーターを大陸間弾道ロケットで人間爆弾に使おうともくろむ。各人の思惑がうずまくなか、ペーターを弾頭にしたロケットが発射され、ホワイトハウスを直撃。かくしてホワイトハウスは破壊され、死んだかと思われていたペーターは帰還して、母マルタと結婚し、怒涛のハッピーエンドを迎えるのであった。

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