夕陽に向って走れ

劇場公開日:

解説

1909年に起きた、インディアン事件の実話をもとに、アメリカの病根を追求した作品。ハリー・ロートンの原作をもとに、「刑事マディガン」などのシナリオ・ライターとして知られているエイブラハム・ポロンスキーが監督・脚本を担当。撮影は「明日に向かって撃て!」のコンラッド・ホール、音楽は「レーサー」のデーヴ・グルーシン、編集はメルビン・シャピロがそれぞれ担当。出演は「冷血」のロバート・ブレーク、「明日に向かって撃て!」のキャサリン・ロスとロバート・レッドフォード、「マンハッタン無宿」のスーザン・クラーク、「地獄の逢びき」のバリー・サリヴァン、「スパルタカス」のチャールズ・マッグロー、「殺しの分け前 ポイント・ブランク」のジョン・ヴァーノンなど。テクニカラー、パナビジョン。1969年作品。

1969年製作/98分/アメリカ
原題:Tell Them Willie Boy Is Here
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1970年3月28日

ストーリー

年に一度の祭りに、インディアン保護区に戻ってきたウイリー・ボーイ(ロバート・ブレーク)は、最愛のローラ(キャサリン・ロス)との結婚承諾を、彼女の父親に求めたが、銃で追いはらわれてしまった。固い決意を秘めていたウイリーは、それならばと、ローラをつれて駆け落ちしようとした。そのため、彼はあやまって、止めに入った彼女の父親を射殺してしまい、その時から、ウイリーとローラの逃避行がはじまったのだった。この事件を知った、保護区監督官で女医のローラ(スーザン・クラーク)は、保安官補のクーパー(ロバート・レッドフォード)に、ウイリーの逮捕を依頼した。遊説中の大統領護衛の任につくためウイルソン保安菅(チャールズ・マッグロー)のところへ出頭しようとしていたクーパーは、予定をさいて、キャルバート(バリー・サリヴァン)やチャーリー(R・リプトン)らと、追跡隊を組織した。だが、インディアンのウイリーの巧妙な逃亡法にまどわされ、クーパーは追跡を断念し、大統領護衛の任に戻った。その頃、ローラとともに岩山の砦にたてこもっていたウイリーは、追跡隊に追いつかれてしまっていた。そしてその時、ウイリーの撃った弾が、偶然にもキャルバートに命中。この第2の殺人は人の口を経るたびに大きく歪曲され、異常に拡大されて伝えられた。そして、この報を聞きつけたクーパーは、再び追跡隊に加わり、ウイリーの後を追った。その彼らの前に、ローラの死体が現れた。これは、ウイリーの足手まといになることを案じたローラの自殺か、それともウイリーの手にかかって殺されたのか、わからなかった。ついに、単独で追跡を続けていたクーパーが、ウイリーを追いつめた。銃を手に向かい合う2人。次の瞬間、クーパーの弾丸がウイリーを倒した。しかし、ウイリーの銃には、初めから弾が込められていなかったことを知ったクーパーは、ウイリーとローラの無益な逃亡と、何の意味もなく散っていった命を思い、胸に重い痛みを感じるのだった。(ユニヴァーサル配給*1時間37分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5馴染まないレッドフォードの西部劇

2023年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ロバートレッドフォード扮する保安官クリストファークーパー は、キャサリンロス扮するローラと恋仲だったロバートブレイク扮するウイリーボーイがローラの父親を射殺したためウイリーボーイを追った。

都会派ロバートレッドフォードの西部劇はあまり馴染まない気がするな。今回の保安官役はイマイチだったよね。キャサリンロスもインディアン女性役で黒塗りで残念だったな。

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重

3.0うーん、これは時代が分かってないと…という作品かな。ロバート・レッ...

2023年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

うーん、これは時代が分かってないと…という作品かな。ロバート・レッドフォードが主演なんだろう。が、あんまり魅力的キャラに見えない。
インディアン差別がメインなのか、そうも思えない。キャサリン・ロス演じる女の運命もそうたまが、なんともよく分からない作品。これがアメリカンニューシネマってやつか(笑)

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はむひろみ

1.5びっくりするほどつまらない

2022年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

BS録画にて鑑賞。
ロバート・レッドフォードとキャサリン・ロス主演の西部劇というと、もう一人ポール・ニューマンを加えれば名作の誉れ高い『明日に向って撃て!』。
なので、期待して鑑賞したものの、がっかり。
ひどく単調でつまらないのです。

実話がもとになっているそうですが、実話に甘えたら、つまり本当の事件が基になっているのだからいい映画になるはずと思い込んだら、アウト。
この映画は、そのアウトの見本のような作品です。

人を殺して逃避行を余儀なくされるインディアンの若い恋人同士はまあいい。

問題は二人を保護しようとする保安官(レッドフォード)と女医エリザベス(スーザン・クラーク)です。
ふたりの性格づけや、関係の設定がきわめていい加減で浅い。
だから二人がインディアンの恋人二人とどのように関わろうとしているのか、白人の差別意識がまだ強い1900年頃の時代設定の中で、どういう可能性があり得ると考えていたのかが、曖昧なままに放置されています。
また、エリザベス役のスーザン・クラークは老けて見えて魅力がありません。

キャサリン・ロスはここではインディアンの少女役。
美貌は変わらずですが、一瞬だけヌードを披露しているものの、魅力が十分に捉えられているかどうか、疑問。

特に後半が問題で、本来は逃避行を続ける若い二人と、それを追う側のせめぎあいで緊迫感が出なければならないのに、逆に単調になってしまっている。
残念な結果だと言わなくてはなりません。

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odyss

3.0ニューシネマ西部劇

2022年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

先住民居住地に反逆児が帰ってくる。
恋人(キャサリン・ロス)は大喜びだが、白人たちは穏やかではない。
なんとか収めようとする保安官(ロバート・レッドフォード)だが、次第に大事になっていく。
一風変わった西部劇なのでスカッとはしない。

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いやよセブン
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