誘拐(1956)

劇場公開日:

解説

悪質な刑事犯罪である誘拐事件にメスを入れたヒット・テレビ劇の映画化。テレビと同じシリル・ヒュームとリチャード・メイボウムが脚色を担当、テレビの演出者アレックス・シーガルが処女監督。撮影は「明日泣く」のアーサー・E・アーリング、音楽はジェフ・アレクサンダー。主演は「アメリカの戦慄」のグレン・フォード、「ベニイ・グッドマン物語」のドナ・リード、他にロバート・キース、初登場のレスリー・ニールセンなど。

1956年製作/アメリカ
原題:Ransom!
配給:MGM
劇場公開日:1956年7月25日

ストーリー

真空掃除機製造会社の社長デイヴィッド(グレン・フォード)が八歳になる息子のアンディと遊び道具を作る約束で早めに帰ると息子はいない。受持の先生から電話でかかりつけ医師ゴーマンの看護婦が健康診断だと連れ帰ったという。デイヴィッドと妻エディス(ドナ・リード)は疑惑に襲われ直ちに署長バケットに連絡。家中の電話に傍受装置がつけられ誘拐犯人からの連絡を待つ。そこへクロニクル紙の記者チャーリイ(レスリー・ニールセン)がスクープに乗り込んで来る。やがて犯人から電話、要求は50万ドル。デイヴィッドは会社の重役である兄のアルに金の手配を頼む。傍受装置でも犯人の手掛りはつかめずエディスは半狂乱。デイヴィッドも今夜のテレビで金を払うと約束しようと決心。だがその時、署長とチャーリイの言葉を耳にする。子供を殺してから身代金を要求する場合があり、金を払うと約束すると子供を殺す確率が増える。誘拐という犯罪をなくすためには、商売にならぬことをわからせねばならないという。その夜デイヴィッドはテレビで身代金は払わない、子供が戻らぬ場合、50万ドルは犯人逮捕の懸賞金にすると回答。世論は沸き、クロニクルを除く新聞も彼を非難。エディスさえアルの許へ去った。子供への愛は世のどの親より深いデイヴィッドは苦悩の余り倒れた。だがある夜、苦悶に沈む彼の前に突然アンディが無事な姿を現わす。犯人は遂に不明。しかしデイヴィッドは勝利を得たのである。

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