メリーゴーランド(1974)
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メリーゴーランド(1974)

劇場公開日

解説

幼くして母を失った十歳の少年が不治の白血病に襲われ、死ぬまでを父と子の情愛をとおして描く。製作はオビディオ・G・アソニティスとジョルジョ・カルロ・ロッシ、監督はライモンド・デル・バルツォ、脚本はアントニオ・トロイシオとライモンド・デル・バルツォ、撮影はロベルト・デットーレ・ピアッツォリ、音楽はフランコ・ミカリッツィが各々担当。出演はレナート・チェスティ、ベキム・フェーミュ、アゴスティーナ・ベリ、マルゲリータ・メランドリ、ニーノ・セグリーニなど。日本語版監修は山崎剛太郎。テクニカラー、テクニスコープ。

ストーリー

十歳の息子ルカ(R・チェスティ)がこの世を去って以来、ロベルト(B・フェーミュ)は仕事も手につかず放心状態だった。--そう、あれは確か復活祭を間じかにして学校が休みになった日のことだった。迎えにきた親に連れられて友達が次々に去ってゆき、ひとりポツンとルカだけが残された。街で父ロベルトのために贈りものをしようと自分の気にいっているメロディのレコードを買った。しかし、今夜は仕事で父は帰ってこないという。ルカは翌日、友達のステファニ(M・メランドリ)と一緒に裁判所に父を訪ねた。弁護士として多忙の日々を送るロベルトは、息子との久しぶりの再会というのに手が離せなかった。妻を失って以来、がむしゃらに仕事をしてきたロベルトにも、恋人はいた。ベロニカ(A・ベリ)といい、結婚はしたいけれど、感じやすい年頃の息子ルカもいる。そうしたある日、ロベルトはルカのためにサルデニア海で休暇を過ごすことにした。そこで恋人ベロニカを正式にひき合わせようとしたのだ。その楽しい休暇も終わって数ヵ月後、ルカは原因不明の鼻血をいくたびか出した。医師の診断によればかなり重症の白血病だった。ロベルトは自分が仕事に追われ、息子をかえりみなかった深い痛恨に襲われ、苦しみ悶えるのだった。ルカは遊園地のメリーゴーランドにのせてとしきりにせがんだ。もう真夜中だったが、ロベルトはルカを車に乗せた。そのとき、はじめてルカはロベルトにプレゼントしようと思って買ったレコードが物置の中にしまってあることを告げた。真夜中のことなので、その遊園地は暗く静まりかえっていた。息子ルカの最後の望みをかなえるためロベルトは宿直の男たちに切願して明りをつけてもらい、メリーゴーランドを動かしてもらった。父と子、二人をのぞいては誰もいない遊園地。メリーゴーランドは滑るように回転し、ロベルトはルカをしっかりと抱きしめる。“パパ、僕たちはもう会えないんだね”。これがルカの最後の言葉だった。ロベルトの腕の中で、ルカは小さな首をガクッと折った。その小さなからだを、いつまでも抱きしめながら泣くロベルト--。その姿を、ひとけのない夜の遊園地の片隅からそっと見つめ涙にぬれるベロニカ。メリーゴーランドは哀しみを乗せて、いつまでも廻り続けていた。...

作品データ

原題 The Last Snow of Springtime
製作年 1974年
製作国 イタリア
配給 東宝東和

提供:株式会社キネマ旬報社

映画レビュー

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3.0 3.0 (全1件)
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