緑の館

劇場公開日:

解説

南米アマゾンを舞台に冒険好きな青年と、野性の少女の幻想的なめぐり逢いから始る、熱帯林のロマンス。原作はイギリスの博物学者として名高い、文豪ウィリアム・H・ハドソンが、1904年に発表した長篇小説。脚色は「Z旗あげて」のドロシー・キングスレイ。監督は俳優でも有名なメル・ファーラー、彼の監督作品としてはこれが3番目。主演は「楡の木陰の欲望」のアンソニー・パーキンス、「昼下りの情事」のオードリー・ヘップバーン、「拳銃の罠」のリー・J・コッブ、「戦場にかける橋」の早川雪洲、他にヘンリー・シルヴァ、ネーミエ・パーソフ、エッセル・ヘルムズレイら。製作エドモンド・グレインジャー。

1959年製作/アメリカ
原題:Green Mansions
配給:MGM
劇場公開日:1959年5月20日

ストーリー

23歳になった青年アベル(アンソニー・パーキンス)は、政争に巻きこまれてベネズェラを逃亡し、オリノコ河南岸の密林地帯に入りこんだ。原住民集落に泊りながら、奥地へ進む途中、金鉱があった場所を思い出し、その場所を訪ねてみたが、金鉱は見当らず、落胆して附近の蛮人集落に向かった。酋長ルーニ(早川雪洲)はアベルの贈物を喜び、彼を村に滞在させた。ある日、彼は附近に美しい森があるのを知った。そこには今まで見たこともない植物が繁り、鳥や獣は人間を恐れなかった。集落に戻ってその話をすると、蛮人たちはあの森は危険だから絶対に近寄るなといった。それを聞いてから、ラベルは森に一層興味を持つようになった。ある日、まるで森の妖精のような美しい少女に会った。彼女はリーマ(オードリー・ヘップバーン)といい、祖父のヌーフロ(リー・J・コッブ)と一緒に森に住んでいた。ある日、アベルは森で毒蛇に襲われた。ところが、リーマが現われ毒蛇をなだめた。しかし、彼がリーマを引き止めようとして、彼女の体にさわった時、怒った毒蛇がアベルに噛みついた。ふとアベルが気がつくと、リーマと老人が心配そうに彼の顔をのぞきこんでいた。そこはリーマの小屋だった。アベルとリーマは仲良しになった。2人は森の中を散歩した。アベルはリーマの身の上話を聞いているうちに、彼女が好きになっていった。彼女は死んだ母の土地に憧れていた。その土地は“リオラマ”といった。2人は老人と“リオラマ”を訪ねることにした。老人はリーマの生い立ちを話した。昔、老人が盗賊団の首領だった時、1人の美しい婦人を助けた。その人は子供を産み、死んだ。その子供がリーマだった。その婦人は滅亡した民族の最後の1人で、その土地を訪ねても、もう誰もいない。この話を聞いたリーマは絶望のあまり失心した。一行が森に帰った時、ルーニの一族に森が襲われ、小屋は焼かれた。その上、森の魔女として恐れられていたリーマは殺された。アベルはリーマを探して森をさまよった。そして、リーマがルーニらに殺されたことを知った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0

2023年8月24日
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『ティファニーで朝食を』とこの作品が、
相手役の年齢がオードリーと近く。
画面全体緑の印象。ファンタジー?

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りか

2.0悪霊の娘

2021年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 殺された前陸軍軍人の父の復讐を誓い、資金を集めるためジャングルの族長が持っていた黄金のありかを知りたかったアベル。ジャングル生活をするうちに、「悪霊のいる禁断の森には近づくな」とか「悪霊の娘を殺せ」などとか言われるが、その悪霊の娘リマと恋に落ちるアベルであった。リオラマというアベルが住んだこともある土地の出身らしかったがようわからん。

 アマゾンの自然映像とスタジオ映像の組み合わせには多分当時としては上手くいってたんだろうけど、みな衣装までも綺麗すぎ。ディズニーアニメにも通じるような雰囲気だ。

 それにしても現地人の族長リニが日本人の早川雪舟であることが見事にはまっている。アンソニー・パーキンスがギターの弾き語りをするところもよかった。

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kossy
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