未知空間の恐怖 光る眼

劇場公開日:

解説

英国のSF(サイエンス・フィクション)作家ジョン・ウィンダムの「ミドウィッチの郭公」を、スターリング・シリファント、ジョージ・バークレイ、ウルフ・リーラの3人が脚色、「大学は花ざかり」のリーラが監督した宇宙ミステリー。撮影はジョフリー・フェイスフル。出演は「ソロモンとシバの女王」のジョージ・サンダース、「生きていた吸血鬼」のバーバラ・シェリー、「スージー・ウォンの世界」のローレンス・ネイスミス、ジョン・フィリップスら。製作ロナルド・キノッチ。

1960年製作/イギリス
原題:Village of the Damned
配給:松竹セレクト
劇場公開日:1961年3月31日

ストーリー

英国南部の村ミドウィッチにある日突然、怪奇な現象が怒った。村のある特定地域の全生命が一瞬の間に仮死状態に陥り3時間後何事もなかったように蘇生したのだ。これと同じ時刻、同じ現象がソ連、カナダ、豪州にも起った。村に住む物理学者ゴードン・ゼラビイ(ジョージ・サンダース)は蘇生後、異変を知って駆けつけてきた妻アンシア(バーバラ・シェリー)の兄バーナード少佐(マイケル・C・グウィン)と協力、少佐の率いる陸軍科学医療班を指揮して原因究明に当ったが分からなかった。その後、村人の健康には何の異常もなかったが2ヵ月後、村中の子供を生める女性のすべてが妊娠したのだ。アンシアも例外ではなく、こうして男女各6人の子が生まれた。ゴードン夫妻の男の子はデイヴィッドと名づけられた。デイヴィッドは他の11人の子供と同様、普通人の3倍以上の成長率を示し、3年目には就学児童並の肉体と大学教授並の知能指数をもつに至った。12人の子供は極端に似た美しい顔だちで、人の心を透視する超自然な力を備え、その目が金色に輝くとき、射すくめられた人間は自己を失うのだった。ゴードンら科学の権威たちは未知空間から飛来した異質の生命であろうと推測するよりほかはなかった。恐怖におののく村人は子供たちを村外れの建物に隔離し、ゴードンが監督と観察に当った。この頃、ウラルに生まれた同種の子供が村を支配し始めたので、新発明の原子砲で村人とともに殺したことが報ぜられた。が、ここでは村人を子供といっしょに犠牲にすることはできない。ゴードンは自分を犠牲にしても、子供たちの生命を断とうと決心した。時限爆弾を鞄の中にしかけた彼は妻を偽りの口実で外出させ建物に向った。爆弾が破裂した。ゴードンと子供たちの肉体は吹きとんだ。その瞬間、黒煙の間から、らんらんと輝く24の瞳が飛び立っていった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0オリジナル

2021年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ジョン・カーペンター監督のリメイク版は観たことがあったが、これは初めて観た。こちらのモノトーン映像の方が怖いです。心を読まれまいとするゴードンにつられて、観ているときに何も考えないようにしてしまった・・・すると眠くなるんですよね(笑)。

 ラストの意味ありげな眼だけの浮遊映像は、やはり続編を意識した作りなのかな?

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kossy

4.5もっと評価されるべきSF名作

2019年2月2日
Androidアプリから投稿

白黒の古い作品であるにも関わらず、テンポ良く物語が進む
冗長なシーンは欠片もない
サスペンスの盛り上げ方も大変に的確で効果的だ
B級SF映画でありながら、イヴの総てでアカデミー助演男優賞を獲っているジョージ・サンダースが主演で見事な演技をみせる
光る眼を持つ子供達を演じる子役達の不気味さ、デビット役の落ち着き方とその目力には感嘆するしかない

音楽が後に巨匠となるロン・グッドウィンで、とても良い雰囲気を醸し出している

ジョン・カーペンター監督がリメイクしたくなったのが良く分かる名作だ

本作の続編もある
続・光る眼 宇宙空間の恐怖(1964)がそれだ
本作であの子供達は全滅したわけではなかった
その他にロンドンに6人の子供がバラバラにいて…というお話
本作の登場人物は誰も出ないし、その事件の事を誰も言及しないが、設定は同じで全く同じ雰囲気で作られている
邦題に宇宙空間の恐怖とあるが宇宙は全く関係ない
2in1のカップリングDVDがあるので合わせて観て欲しい

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