幻の城 バイロンとシェリー

劇場公開日:

解説

19世紀ロマン派の作家、メアリー・シェリーと彼女をめぐる人々のたどった運命を幻想的に描く。監督・脚本は本作が日本初公開作にあたるゴンザロ・スアレス、撮影はカルロス・スアレス、音楽は「エル・ドラド」のアレハンドロ・マッソが担当。出演は「モーリス」のヒュー・グラント、リジー・マキナニーほか。

1988年製作/96分/スペイン・イギリス合作
原題:Rowing with the Wind
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1989年7月1日

ストーリー

19世紀初頭、凍てつく北極の海を航海する『フランケンシュタイン』の作者メアリー・シェリー(リジー・マキナニー)は、父ウィリアム・ゴドウィン(テリー・タプリン)に、若き詩人パーシー・ビッシュ・シェリー(ヴァレンタイン・ペルカ)を紹介した時のことを思い出していた。時に彼にはハリエットという妻がおり、二人が一緒に暮らすことを父に反対されたメアリーとシェリーは、彼女の異母妹クレア・クレアモント(エリザベス・ハーレイ)に勧められるまま三人で、ジュネーヴ近郊の湖のほとりに住むクレアの愛人バイロン(ヒュー・グラント)の館を訪れた。ある雨の日、バイロンは皆に恐怖小説を書くことを提案し、メアリーは『フランケンシュタイン』の物語を書き始めた。ところが彼女の想像が生み出したこの怪物(ホセ・カルロス・リヴァス)は、やがて一人歩きし始め、彼女の周囲の人々が死ぬたびにその姿を現すことになる。バイロンの主治医ポリドリ(ホセ・ルイス・ゴメス)、ハリエツト、メアリーの異父姉ファニーの相次ぐ自殺。さらにメアリーとシェリーの一人息子ウィリアムも突然水死した。失意の夫妻はクレアとともに、イギリス人エドワード・ウィリアムズ(ジョリヨン・ベイカー)の屋敷に身を寄せる。やがてクレアは屋敷から去り、代わりにバイロンがやってきた。二人の間の娘アレグラも、その頃死んでいた。メアリーはバイロンに、シェリーの、そして彼の近い死を予言する。事実シェリーはヨットの遭難で水死し、時を経ずしてバイロンもギリシア独立戦争に身を投じようとして死んだ。そして今メアリーは、ようやくこの北極の海で怪物と訣別することができるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5映像そのものが詩・・・。

2009年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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Chemy
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