劇場公開日 1950年12月31日

摩天楼のレビュー・感想・評価

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4.0☆☆☆☆ 「服従するか服従させるかだ!」 冒頭のスピード感溢れる展...

2019年11月9日
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☆☆☆☆

「服従するか服従させるかだ!」

冒頭のスピード感溢れる展開には舌を巻いてしまう。
現在の映画ならば、優に15分くらいはかかるだろうと思えるのに。僅か90秒あるか無いかで、一気に観客を作品の世界観へと引きずり込む。この凄さ!

続けざまに、採石場で働くゲイリー・クーパーと。暇を持て遊ぶパトリシア・ニール。
このハリウッドの美男美女を、交互に捉えるショットの連続は。この後に描かれるであろうの愛の行方の予感に、ゾクゾクとさせられる。
この時に鳴り響くマックス・スタイナーの劇伴は、まさにハリウッド黄金時代に相応しい程の派手さでニヤニヤしてしまう。

映画はこの後、延々とこの2人が果たしてくっつくのか?それとも離れるのか?
最近の作品で言うと、『かぐや様は告らせたい…』を豊富とさせ。「なんじゃそれ!」状態になり、「好きだ!」と言ったもん負けだ!…的な雰囲気を漂わせるものの。お互い簡単に愛の言葉を交わし…たと思ったら、また別れてるし。もう訳分からんʅ(◞‿◟)ʃ
…と思ったら。再び「何じゃそれ!」と突っ込みたくなってくる程の時間経過と共に。旦那を交えて会話していたり( ´Д`)どうゆう事だよ本当に。

が…!

楽しいんだなあ〜!この三文恋愛描写が実に( ´∀`)ガハハ

…等と、画面をニヤ付きながら観ていたら。

「寄生する者は権力を欲しがる」

映画は突如として、現在の世界情勢をも予見していた様な批判精神溢れる台詞がポンポンと飛び出して来て。その先見性には再び舌を巻く事になる。

最後は裁判劇になるのだが。何しろ主演がゲーリー・クーパーだけに、『オペラハット』の再現か?等と思ったものの。流石にそれは無し。果たして、究極のエゴイストはどうなるのか?

アララララ〜! そりゃ〜美男美女だもんな〜!(u_u)
ちょっと気になったので、ウィキペディアでこの作品の背景をググッたのだが…。
ゲーリー・クーパーとパトリシア・ニールのこの関係。
いやいやいやいや!読んだ瞬間は思わず椅子からズッコケ落ちるかと思ったぞい!
笑わせるのも大概にせえよ(*≧∀≦*)

それはそれとして。野菜の缶詰事業は辞めておいて正解だったと思うな( ˘ω˘ )

2019年11月7日 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール O Z U

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松井の天井直撃ホームラン

5.0摩天楼を創った男

2019年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

若かりし頃に既成観念を打ち破られ衝撃を受けた名作である。
先駆者は常に時代の守旧派に芽を摘まれ謂れなき迫害を受けてきた。建築もしかり、華美な装飾、ローマ調を廃し合理的な近代建築の創造を目指す若き建築家の道は険しい。
彼の選択が法廷で裁かれることになる。
弁護人もなく世論は冷たい、最終弁論は本人の信念、魂の声だけであった。
観終わってやはりアメリカは凄い国だと思った記憶が蘇ってきた。
愚かさも崇高さも人の本質である、時代はその鏡に過ぎない。
もっとも未だに女心は理解を越えているのだが・・。

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odeonza