マッド・フィンガーズ

劇場公開日:

解説

大都会ニューヨークを舞台に、ピアニストを日指す若者のナイーブな神経と彼を取り捲く巨大な暗黒組織を描く犯罪ドラマ。製作はジョージ・バリー、監督・脚本はこれが監督デビュー作で「熱い賭け」の脚本を手がけたジェームズ・トバック、撮影はマイケル・チャップマン、音楽はジョージ・バリー、編集はボブ・ローレンス、製作デザインはジーン・ルドルフが各々担当。出演はハーベイ・カイテル、ティサ・ファロー、ジム・ブラウン、マイケル・ヴィンセント・ガッツォー、アンソニー・シロッコ、タニヤ・ロバーツ、マリアン・セルデスなど。

1978年製作/アメリカ
原題:Fingers
配給:松竹=富士映画
劇場公開日:1981年1月10日

ストーリー

ニューヨークの下町のとあるアパートの一室で必死にバッハのトッカータを弾く若者がいた。カーネギー・ホールでの演奏を夢見るピアニスト志望のジミー・アンジェレリ(ハーベイ・カイテル)である。弾き終って窓の外を見たジミーは、路上から彼を見つめる美しい女と目が合った。慌てて外に飛び出し彼女を引っかけるのに成功したジミーは、愛用のラジオ・カセットをONにし、好きな50、60年代のヒットポップスを流した。女のアパートに行った彼は、彼女がキャロル(ティサ・ファロー)という名の画学生であることを知った。いきなリキャロルの肉体に迫ったジミーだったが、彼女が頑強に抵抗したため、彼はその場を去った。レストランで父親のベン(マイケル・ヴィンセント・ガッツォー)と会ったジミーは、バクチ打ちで金貸しを商売としているベンから、2件のコゲつきの清算を依頼された。1件のパン屋の主人の清算を難なく済ませて2件目のやくざリカモンザ(アンソニー・シロッコ)の所へ向かった。ジミーの暴力による押しの一手の取り立ても大物リカモンザの前では容易な仕事ではなかった。リカモンザの情婦ジュリー(タニヤ・ロバーツ)を彼への当てつけとして犯し、指定した公園に金を持ってくるよう要求した。しかし、公園で警官につかまり一晩留置させられたジミーは、精神が不安定のまま、翌日カーネギー・ホールのオーディションに出かけた。人前に出るとうまく弾けなくなるジミーは、やはり失敗し、そのまま母(マリアン・セルデス)の入院する精神病院に行き、母と面会した。その帰りにキャロルの部屋に押しかけ彼女を強引に抱いたジミーは、翌朝、彼女を尾行し彼女が夢中になっている元ボクサー、ドリームス(ジム・ブラウン)に会った。ドリームスはリカモンザとも通じているレストランの経営者でただならぬ男だった。アパートに戻ったジミーはリカモンザからの電話で胸騒ぎを覚え、ベンの許へ駆けつけるが、時はすでに遅く惨殺された後だった。怒りに燃えたジミーはついにリカモンザのクラブに急ぎ、彼の頭に銃弾を浴びせた。静寂な彼の部屋に戻ったジミーの頭には、バッハのトッカータが鳴り響くのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る