マジック・クリスチャン

劇場公開日:

解説

億万長者とフーテン息子が捲き起すブラック・コメディ。製作総指揮は「ジュリアス・シーザー」のヘンリー・T・ウェンステイン、アンソニー・B・アンガー、製作は「華やかな情事」のデニス・オディール、監督は「007 カジノ・ロワイヤル」でデビューしたジョゼフ・マクグラス。原作は「キャンディ」のテリー・サザーン、脚色はテリー・サザーンとジョゼフ・マクグラスと主演のピーター・セラーズ。撮影は「2001年宇宙の旅」のジェフリー・アンスワース、音楽を「ローマで起った奇妙な出来事」のケン・ソーンがそれぞれ担当。なお、ポール・マッカートニー作曲の主題歌を新人グループのバッドフィンガーが歌っている。出演は「キャンディ」のリンゴ・スター、「太ももに蝶」のピーター・セラーズ、「シャイヨの伯爵夫人」のユル・ブリンナー、「ローズマリーの赤ちゃん」の監督ロマン・ポランスキー、「100挺のライフル」のラクウェル・ウェルチ、「彼女と彼」のローレンス・ハーヴェイ、「ドリトル先生/不思議な旅」のリチャード・アッテンボロー、「悪徳の快楽」のクリストファー・リー、「マイ・フェア・レディ」のウィルフリッド・ハイド・ホワイトなど。

1969年製作/イギリス
原題:The Magic Christian
配給:松竹映配
劇場公開日:1970年11月21日

ストーリー

独身の大富豪サー・ガイ・グランド(P・セラーズ)は、ある目的を実行すべく、ロンドンの公園をうろつくフーテン青年(R・スター)を養子にした。その目的とは、エリートづらをした人間どもを、金を使って徹底的に攻撃しよう、というものだった。意気投合の二人は、さっそく実行開始。まず手始めに、国立劇場のハムレット役者(L・ハーベー)に、ストリップを演じさせ、得意満面。また、狩猟に軍隊を出動させ、上流貴族のどぎもを抜き、ドッグ・ショーに黒豹を参加させ大混乱を招き、ボクシングの選手同志にホモのラブ・プレイをやらせたり、ついには、有名なK大対O大の対抗ボート・レースを、コーチ(R・アッテンボロー)に金をつかませ、目茶苦茶にしてしまった。すばらしい戦果に悦に入った二人は、豪華客紛「マジック・クリスチャン」号を仕立て、一大トリック作戦にかかった。まず広告を出し、エリートを自認する有名人を集めた。クラウス船長(W・H・ホワイト)の愛想のよい応特を受け、客たちは和気あいあいの雰囲気。バーでは女装の男(Y・ブリンナー)とひとりの男(R・ポランスキー)が歌に酔いしれていた。やがて、グランド親子の悪戯が開始。シー・ジャックやゴリラや吸血鬼(C・リー)が現われ、船内は大混乱。船底に逃げ込んだ船客は、またそこで異様な光景を見た。女奴隷長(R・ウェルチ)が裸女に船を漕がせていたのだった。一方、デッキで逃げまどう客たちは、「マジック・クリスチャン」号が、ドックに浮んだハリボテの船だったことを知った。この成功に続いて、二人はさらに破廉恥なアイデアを実行。ロンドンの広場に、ばかでかいコエダメを作り、その中に金を投げ込んだ。そして、ロンドンっ子たちが、夢中でその金を取ろうとする醜態をながめるのだった。やがて最初に出会った広場に戻った二人は、快感に酔いながら、寝袋にもぐりこんでしまった。「ジュニア!やっぱり自然の中が自由なんだ……」

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