マイ・ネーム・イズ・ジョー

劇場公開日:

解説

元アルコール依存症で失業中の中年男を主人公に、英国労働者階級の泥沼を描き出す社会派ドラマ。監督は「カルラの歌」の名匠ケン・ローチ。脚本は同作に続きポール・ラヴァティ。製作はレベッカ・オブライエン。製作総指揮はウルリッヒ・フェルスベルグ。撮影のバリー・エイクロイド、音楽のジョージ・フェントン、美術のマーティン・ジョンソン、編集のジョナサン・モリスはローチ作品の常連。衣裳はローナ・ラッセル。出演は「リフ・ラフ」「フェアリーテイル」のピーター・マラン、「カルラの歌」のルイーズ・グッドール、「ジャッカル」のデイヴィッド・ヘイマンほか。98年カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞。

1998年製作/104分/イギリス
原題:My Name Is Joe
配給:シネカノン
劇場公開日:1999年7月17日

ストーリー

グラスゴーの夏。アルコール依存症から脱出したばかりの37歳のジョー(ピーター・マラン)は、親友のシャンクス(ゲーリー・ルイス)と失業者仲間で作ったサッカー・チーム“ワンダラーズ”の監督をしている。ある日、選手でもある甥のリーアム(デイヴィッド・マッケイ)を迎えに行く途中で、乱暴な運転の車に追い越された。それに乗っていたのは、健康管理センターの職員セーラ(ルイーズ・グッドール)だった。その時は彼女といがみ合ったジョーだったが、セーラの家の壁紙貼りのアルバイトを引き受けてから、二人の仲は急接近。ジョーはセーラをボウリングに誘い、やがて二人は結ばれた。しかしそんな時、ジョーはリーアムがヤクザのマガウアン(デイヴィッド・ヘイマン)に多大な借金をしており、脅されていることを知る。おまけにリーアムの妻サビーナ(アン・マリー・ケネディ)は麻薬に手を出していた。ジョーはリーアムを助けるために、マガウアンの指示で麻薬を車で運ぶ仕事を引き受ける。その仕事でもらった小遣いでジョーは指輪とイヤリングを買ってセーラにプロポーズするが、動揺したセーラはそれを拒否してしまった。でも二人はすぐ仲直り。そしてセーラは妊娠する。だがセーラは、ジョーがマガウアンの仕事を引き受けたことを知り、激怒。反省したジョーはマガウアンに次の仕事を断りにいくが、口論になってしまい、思わずマガウアンの車をめちゃくちゃに壊してしまった。部屋に帰り、やめていたはずの酒に手を出し酔いどれるジョー。そこに、マガウアンの手下が襲撃にくるとリーアムが知らせに来た。強く責任を感じたリーアムは、突然、部屋の窓からロープをたらし首を吊って死んでしまう。リーアムの葬式。ジョーは悲しみの中、セーラと並んでとぼとぼ墓地から去っていくのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第51回 カンヌ国際映画祭(1998年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 ピーター・ミュラン

出品

コンペティション部門
出品作品 ケン・ローチ
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