マーシェンカ

劇場公開日:

解説

ロシアでの初恋を抱き続ける若者の姿を描く。製作はヘルベルト・G・クロイバーとフリッツ・ブッテンシュテッド、エグゼクティヴ・プロデューサーはマンフレッド・ハイト、監督はジョン・ゴールドシュミット。ウラジミール・ナボコフの原作を基にジョン・モーティマーが脚色。撮影はヴォルフガング・トロイ、音楽はニコラウス・グロウナが担当。出演はケアリー・エルウィズ、イリーナ・ブルックほか。

1987年製作/フランス・ドイツ・イギリス合作
原題:Maschenka
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1987年12月12日

ストーリー

1924年、ベルリン--ロシア移民の若者ガーニン(ケアリー・エルウィズ)は、ロシア上流階級の家庭の出であった。が、父が自由主義者であったために革命中に射殺され、彼はこの地に逃げて来たのだった。彼はリリー(ズニー・メレス)というドイツ娘の恋人がいたが、特別な感情は何もなかった。しかし、ガーニンが住むこのペンションの住人たちはみな無気力と怠惰な空気に包まれていた。そんな中で数学者のアルフョーロフ(ジョナサン・コイ)だけは、新妻が汽車で到着するのを待ち焦がれてウキウキしていた。一方、ロシア人の詩人、ポドチャーギン(フレディ・ジョーンズ)は、夢想の中に生きがいを求め、衰弱してゆく肉体を横たえていた。ある日、アルフョーロフが見せた彼の妻の写真を見てガーニンは驚いた。何とガーニンが唯一愛した初恋の女性マーシェンカ(イリーナ・ブルック)であったのだ。彼の記憶はロシアの夏、マーシェンカと過ごした幸福な日々をたどってゆく。ガーニンは無気力な今の生活から逃げ出すためにも、ロシアからやってくるマーシェンカをアルフョーロフの手から奪い、共に別の地に旅立とうと決意する。だが、死にゆくポドチャーギンの“追想こそが現実よりも価値がある”という言葉を思い知ったガーニンは、当日、マーシェンカの乗った汽車が駅に到着する前に、南仏行きの汽車にひとり乗り込むのだった。

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