ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ

劇場公開日:

ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ

解説

レゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの母国ジャマイカでのラストライブを映像化したライブドキュメンタリー。

ドレッドヘアーに赤・黄・緑のラスタカラーの服を身にまとい、ラスタファリアニズムの象徴として世界中に知られたボブ・マーリー。“反逆”のカリスマとなり多くのミュージシャンに影響を与えたが、1981年に36歳の若さでこの世を去った。

彼にとって母国ジャマイカでの最後のライブとなった79年7月の第2回レゲエ・サンスプラッシュの模様を記録。ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズによる圧巻のパフォーマンスをはじめ、ピーター・トッシュ、サード・ワールド、バーニング・スピアが出演する。さらにボブ・マーリーの貴重なインタビュー映像も収録し、差別を嫌い本当の平和を願う剥き出しのメッセージを映し出す。2024年2月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1980年製作/109分/PG12/西ドイツ・ジャマイカ合作
原題:Reggae Sunsplash
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2024年2月9日

その他の公開日:1994年8月1日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

4.0好感だが

2024年4月15日
iPhoneアプリから投稿

確かにボブ・マーリーのラストライブなんだけど、原題の通りレゲエ・サンスプラッシュの映画なのでサードワールドやらピーター・トッシュなどのパフォーマンスも結構ある。
解説などが少な目なのは好感だが、それでもガンジャの存在感やラスタファリズムなどを端的に説明しているのはたいへん良かった。
そしていよいよ迎えるボブ・マーリーのパフォーマンスはやはり圧巻。ウェイラーズとしても一緒にやってたピーター・トッシュとも比較にならない… やはり圧倒的なカリスマだったのだなという説得力がスゴい。
音質・画質もリマスターのお陰か、それ程酷くはなかった。ジャマイカ産品質でこれなら文句はないです…
惜しむらくは、せっかくリマスターしたんだから、歌詞の字幕も入れて欲しかった。メッセージが重要なのはインタビューのとおりなので。

コメントする 1件)
共感した! 0件)
ぱんちょ

4.5レゲエは虐げられた者たちの祈りであり心の叫びなのだ

2024年3月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

僕はレゲエについて、そしてボブ・マーリーについて何も分かっていなかった。海岸沿いをドライブするとき大瀧詠一の "a long vacation" を聴くみたいにボブ・マーリーのレゲエを聴いていた。カリブ海に浮かぶ常夏の島ジャマイカの音楽、シンプルなメロディーに独特のリズムが海岸線のドライブにピッタリだと思って聴いていたわけだ。能天気な楽しい音楽として。…レゲエってそんな音楽ではなかったのだ。アフリカから連れてこられた奴隷たちの末裔であり、いまだ貧しいジャマイカの黒人たちの心の叫びだったのだ。この映画の後半になりそれに気がつき僕はボブ・マーリーの歌に釘付けになっていた。彼はおそらく黒人と白人とのハーフなんだろう。ステージで何かを祈るように眼を閉じ身体を左右に大きく揺さぶりながら歌う彼の姿形は他のハーフの多くがそうであるように美しい。僕にはイエス・キリストのように見えた。"no woman, no cry" 男たちに虐げられた女たちよ、心いくまで泣けばいい そんな歌詞なのかな?(違っていたらごめんなさい)。ボブ・マーリーの歌は白人に虐げられた黒人に対するだけでなく、すべての弱者たちに寄り添う祈りであり、心の叫びなのだ。
そしてボブ・マーリーはこの翌年36才の若さでラスタファリズムに殉教した。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ゆみあり

2.0撮影も録音も編集も雑すぎ!

2024年3月4日
PCから投稿

1979年7月3−7日、ジャマイカのJarrett Park, Montego Bayで開催された第2回Reggae Sunsplashのライブドキュメンタリー。

問題は、肝心のBob Marley & The Wailersの音が悪すぎること。撮影も録音も編集も雑すぎて観るに耐えない。観客の熱狂も画面からは伝わってこない。歌っているボブの顔に何度もフラッシュがたかれ、興をそがれる。ライブ映像にインサートされたボブ・マーリーのインタビューも、なんか覇気がない。豪邸の壁に寄りかかって当たり障りのないことを喋ってるだけ。ずっと表情が硬く、インタビュアーに心を開いているように見えない。4月の来日公演の疲れが抜けきっていなかったのだろうか。演奏も冒頭のサード・ワールドのほうが盛り上がっていたように見えてしまった。

インサート映像の当時のジャマイカの町並みと住民たち、初期のサウンドシステムとDJたちの様子は大変興味深かった。

海辺でボンゴとコンガのみで歌う硬派ラスタマン3人組。「電気を使って音楽をやってる奴らはホントのラスタマンじゃねえ、キーボードなんか使いやがって。」みたいなこと言ってて笑えた。クレジットがないためどこの誰かは分からないが、演奏も歌も迫力満点。丘に住んで自給自足してガンジャを吸って歌を歌う本来のラスタマンの生活を饒舌に語っていた。本作の真の主人公は彼らだと思う。今もまだ丘の上に住んでいるのだろうか。3人で。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
jin-inu

5.0人生の最後に1曲だけリクエストできるとしたら

Mさん
2024年3月3日
Androidアプリから投稿

私は迷わず「Natty Dread」の「No Woman No Cry」を選ぶ。「Live!」の方ではない。
たぶんみんなが好きなのは後者の方だろう。ドラマティックでかっこよく。でも、私はのどかでのんびりとした前者を選ぶ。
そんな私の評価5を鵜呑みにするのは危険です。

昔、渋谷陽一が「サウンドストリート」という番組でこんなことを言ったことがある。
「ジョン・レノンが死んだ時には、僕たちはみんな涙した。でも、ボブ・マーリーが死んだことを聞いても(自然の一部としての人間なんだから)「そんなこともあるよな」と思える。それが彼の凄いところだ」と。

そんなボブ・マーリーは、この映画ではなかなか出てこない。ほんとに出てこない。いつまでも出てこない。
だから、私のような思い入れのある人でないと、なかなか退屈な映画かもしれない。
でも、(曲として、音としてしか知らない者としての)私にとっては、動いているボブ・マーリーが「No Woman No Cry」を歌っているシーンを見れるだけでも充分幸せだった。

コメントする 2件)
共感した! 2件)
M
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ」以外にこんな作品をCheck-inしています。