ホット・ロック

劇場公開日:

解説

アフリカ某国代表の依頼で4人の盗みのプロフェッショナルが、警戒厳重なボストン博物館から、展示中の高価なダイヤを盗みだすアクション・コメディ。製作はハル・ランダースとボビー・ロバーツ、監督はピーター・イエーツ。ドナルド・E・ウェストレイクの原作小説をウィリアム・ゴールドマンが脚色した。撮影はエド・ブラウン、音楽はクインシー・ジョーンズが各々担当。出演はロバート・レッドフォード、ジョージ・シーガル、ポール・サンド、ロン・リーブマン、モーゼス・ガンなど。

1971年製作/アメリカ
原題:The Hot Rock
配給:フォックス
劇場公開日:1972年6月10日

ストーリー

盗みを職業とするジョン・アーチボルド・ドートマンダー(ロバート・レッドフォード)が4年の刑期を終えて出所すると、義弟のケルプ(ジョージ・シーガル)が迎えにきていた。ケルプは表向きは鍵屋だが、実は金庫破りの名人だった。ケルプは早速、ドートマンダーに仕事を持ちかけた。その仕事とは、ブルックリン博物館に“サハリ・ストーン”と呼ばれるアフリカの国のダイヤが展示されていたが、別のアフリカの国の大使アムーザ博士(モーゼス・ガン〉は、“サハリ・ストーン”は本来彼の国の所有物であると主張し、ケルプに盗み出してほしいというのだ。成功したら1人当たり2万5000ドルの報酬がもらえる。この強盗計画を実行することになったドートマンダーは、運転のプロであるマーチ(ロン・リーブマン)と爆弾作りのエキスパート、アランを仲間に迎えた。練習を重ね、完璧な作戦が練りあがった。計画は見事に遂行されたかにみえたが、ダイヤを持ったアランが捕まりそうになり、仕方なく彼はダイヤを飲み込んでしまった。アランはロング・アイランドの刑務所に収容されたが、一味は刑務所を襲撃して彼を取り戻した。しかしダイヤは逮捕されたとき拘置された警察署の留置所に隠したというのだ。数日後、4人はダイヤを手に入れるため、ヘリで警察署を襲ったが、そこにもダイヤはなかった。ドートマンダーの追及に、アランは弁護士をしている父のグリーンバーグ(ポール・サンド)にこのことを話したことを思いだした。早速4人はグリーンバーグを問いつめ、ダイヤがナショナル・シティー銀行内の彼の金庫室に保管されてあることを白状させた。その貸金庫は本人のサインがなければ通用しない。仕方なくドートマンダーは銀行に貸金庫の口座をもうけ内部の事情をうかがい、守衛を暗示にかけ無事“サハリ・ストーン”を持ち出した。

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映画レビュー

3.0おとぎ話

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.01970年代の光景とスピード

2023年12月17日
Androidアプリから投稿

小洒落な70年台作品。飛ぶ鳥の勢いのレッドフォード、活きの良い頃のイエーツ監督、クインシー・ジョーンズの音楽、これだけで作品が期待できる時代だったかな。レッドフォードの魅力満載だけど、能天気なオチも悪くない。
映画のテンポやスピード感はこの時代風で、CGのないリアルな映像がむしろ好ましく見える。
ニューヨークが世界一の都市を謳歌する時代。東側から観るパンナムビル、建築中のトレーディングセンター。はっとするヘリコプター撮影は、今なら難しいだろうけど、迫り来る摩天楼はやっぱり世界一感。

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Bluetom2020

3.0なんだか楽しい映画

2023年2月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

洒落たコメディタッチのサスペンス?
原作は、ドナルド・E・ウェストレイク(昔、この人の他の小説読んで面白かった記憶が…)。
音楽がお洒落だと思ったら、クインシー・ジョーンズだった!

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hato

3.5「アフガニスタン、バナナスタンド」

2022年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

いやぁ~、これは面白い!
こんなクライム・コメディは、なかなか無い。
爆笑させられて、ちょっぴりハラハラさせられたりして、ロバート・レッドフォードの軽やかなフットワークに拍手したくなる楽しい映画だった。

物語は、ロバート・レッドフォードが刑務所から出所するところから始まる。
彼はドートマンダーという札付きのようで、出所時に係員から「説教を聞け」と言われつつ「どうせ、すぐに刑務所に戻って来るんだろう…」などと言われる常習犯のワルらしい。
……でも、ロバート・レッドフォードはカッコいい。

出所直後にワル仲間から「仕事」に誘われ、博物館に展示されていて警戒厳重な大物ダイヤモンドを盗む計画を立てるのだが……とクライムっぽい雰囲気なのだが、犯罪の手際が悪くて「ゆる~いクライム」という感じ(笑)

また、ヘリコプターを初めて操縦する場面は、最高の爆笑シーン(笑)
そんなシーンでも、ヘリコプターの飛ぶ近くに、建築中のワールド・トレード・センターが映るのは個人的に感慨深いものあり。

この映画、ロバート・レッドフォード主演作品と(学生時代から)知っていたが、当時の名画座では全く上映されず観る機会が無かった。

本作は、「映画を観て楽しみたい」とか「最近楽しいことが少ない」などという方にはオススメのクライム・コメディ映画。

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たいちぃ
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