ポーリンの冒険

劇場公開日:

解説

往年の連続映画の女王とうたわれたパール・ホワイトの伝記映画で、テクニカラーの1947年作品。製作はソル・C・シーゲル、監督は「愛と血の大地」のジョージ・マーシャルで、P・J・ウルフソンの原作により、ウルフスンと「ネブラスカ魂」のフランク・バトラーが脚色した。撮影は「誰が為に鐘は鳴る」のレイ・レナハン、作曲はロバート・エメット・ドーランの担当。主演は「アニーよ銃をとれ」のベティ・ハットンと「夜は千の眼を持つ」のジョン・ランドで、「ジョルスン物語」のビリー・デ・ウルフ、「ジョルスン再び歌う」のウィリアム・デマレスト、舞台女優のコンスタンス・コリアらが助演するほか、サイレント時代のスター、ウィリアム・ファーナム、ポール・パンザー、クレイトン・ヘール、チェスター・コンクリンらも出演している。

1947年製作/96分/アメリカ
原題:The Perils of Pauline
劇場公開日:1952年12月25日

ストーリー

パール・ホワイト(ベティ・ハットン)は衣装屋で働いている歌好きな娘で、大女優になる野心を抱いていた。ある日、パールは店に来た老女優ジュリア(コンスタンス・コリア)と一緒に、彼女の衣装代をとりに劇場へ行き、一座の座長マイケル・ファリントン(ジョン・ランド)に逢って一目ぼれし、一座に入れてもらって憧れの女優になることができた。マイケルは旅まわりの一座の座長だが、理想が高く演技についてとくに口やかましいため、パールは叱り言をくうばかり、とうとうジュリアと一緒に一座をとび出した。2人は思わしい職の口なく、たまたま活動写真のスタジオに行ったとき、パールの思わぬ失敗が監督のチャック・マクマナスの目にとまり、連続映画の主演女優に契約された。その映画は「ポーリンの冒険」という題名で、パールはたちまち人気の焦点になり、誰知らぬものもないほど有名になった。だが、パールはまだマイケルを忘れられず、その心を察した彼女の親友ティミー(ビリー・ビリー・デ・ウルフ)はマイケルを探し出して2人を再会させた。マイケルは落ちぶれていたが、パールの純情な愛にうたれて彼女の相手役になることを承諾した。こうして2人は幸福な月日をすごし、婚約までしたが、マイケルは下積みの生活にあきたらず、大一次世界大戦がはじまるとともに出征した。戦争がおわって、マイケルは舞台に立ち、ブロードウェイの人気スターになった。一方、人気が下り坂になったパールは、パリにわたり、「フォリー・ベルジェール」の人気ものになったが自信はなかった。ある日、マイケルがパリに来るという知らせに、舞台で張り切りすぎたパールは、脚を折って再起を危ぶまれるほどになった。パールはマイケルから同情をうけまいと、身をひこうとしたが、マイケルはパールを離さなかった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第20回 アカデミー賞(1948年)

ノミネート

主題歌賞
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