ボーダー・レディオ
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解説

失踪したロッカーを巡る人間模様を描く。メイン・キャストはほとんどがL.A.のアンダーグラウンド・ロック・ミュージシャンなので、L.A.パンクの人脈図といった赴きもある。監督はアリソン・アンダーソンとディーン・レントとカート・ヴォスの三人。いずれもUCLA映画学科の出身で、在学中から共同で、モノクロ、ドキュメンタリー調のドラマや短編などを作っていた。本作はその集大成といえる。1000ドルの資金と借り物のカメラ一台という、ごく低予算で作られたモノクロの映画だが、粒子の荒れた画面によって、L.A.やさびれたメキシコの街を表情豊かに表現している。

ストーリー

ミュージシャンのジェフ・ベイリー(クリス・D)が突然失踪した。レコード会社に泣きつかれた妻のルアンナ(ルアナ・アンダース)は、仕方なくジェフを探し始める。ローディーのクリス(クリス・シェーラー)に、夫の行方を尋ねると、彼は何も知らないと答えるだけで、ルアンナに迫ってばかりいる。ジェフ失踪事件を記事にしようと、記者たちはインタビューを始める。クリスもインタビューに答え、ジェフと親友だと吹聴し、ルアンナと寝たことをほのめかす。グルーピー(アイリス・ベリー)は初期L.A.クラブ・シーンの思い出をしみじみと語る。事態が大事になってくるとルアンナは、ジェフを見つけ出す必要に迫られるようになる。ミュージシャン仲間のデイヴ(デイヴ・アルヴィン)はルアンナに、ジェフが盗みを働いて逃げ回っていることを教える。ところがディーンを詰問してみると、ジェフとディーンとクリスの三人が、ギグのギャラを支払おうとしないライブハウスを襲い、1000ドルあまりの金を盗んだのだという。ルアンナは、クリスにジェフを連れ戻してくるように命じる。ジェフは国境沿いのさびれたメキシコの田舎町にいた。クリスとジェフは再会し、ライブハウスボーダー・レディオのことを語り合う。しかし、クリスがルアンナと寝てしまったことをしゃべったためにケンカになり、ジェフを連れ戻すことができなくなる。しかたなくルアンナはクリスとディーンを連れてライブハウスに金を返しに行く。しかし、オーナーは金を受け取ろうとしない。金の件についてはかたがついていたからだ。ジェフは金を盗んで逃げ回っていたのではなく、単に子供やレコード会社との面倒がイヤで家出していただけだった。結局、ルアンナとジェフは別れ、バンドも解散し、ジェフはソロ・アルバムを発売する。...

作品データ

原題 Border Radio
製作年 1988年
製作国 アメリカ
配給 ケイブルホーグ

提供:株式会社キネマ旬報社

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