暴力波止場

劇場公開日:

解説

「グラン・プリ」の脚本を書いたロバート・アーサーの原案・脚本を「太陽の中の対決」のマーティン・リットが監督したドラマチックなアクションもので、彼の第1回監督作品。撮影は「レースに賭ける男」のジョセフ・ブランのニューヨーク・ロケ、音楽は「ミクロの決死圏」のレナード・ローゼンマンが、担当した。出演は「特攻大作戦」のジョン・カサヴェテス、「招かれざる客」のシドニー・ポワチエ、「特攻大作戦」のジャック・ウォーデン、「フリッパー(1963)」のキャスリーン・マガイヤほか。製作はデイヴィッド・サスキンド。

1957年製作/アメリカ
原題:A Man is Ten Feet Tall
配給:MGM
劇場公開日:1968年11月16日

ストーリー

アクセル・ノース(ジョン・カサヴェテス)は、家を離れ職を求めて転々とした末、チャールズという男を頼ってニューヨークの波止場にたどり着いた。チャールズは積み込み作業員の組頭で、アクセルに仕事は与えたものの賃金をピンハネするという悪徳頭である。だがアクセルにも弱味があった。彼は脱走兵で警察のお尋ね者。子供の頃から内気な性格だったが、それに拍車をかけたのが尊敬する兄の自動車事故死。ハンドルを握っていたアクセルは兄の命令のままにスピードを出しすぎたのだ。警官の父もアクセルを避難した。そして家を出て軍隊入りしたのだった。だが、ここからも逃げ出してしまった。こんな彼に、親切な言葉をかけてくれたのだがほかの組頭のトミー(シドニー・ポワチエ)である。彼は妻や女たちを紹介し、なにかと、アクセルの面倒をみた。こんな2人にチャールズは白い眼を向け、そのうえアクセルがチャールズの下で働くことを拒否し、トミーの組に入ったので、ニューヨーク波止場は一触即発の雰囲気だった。作業員たちはみな、チャールズの暴力に抑えられている。そして、ある時、チャールズに、いためつけられているアクセルをみたトミーは立ち上がった。この港から暴力をなくすため、1人、チャールズと戦う決心をしたのだ。だがトミーは殺されてしまった。殺人事件として警察が動き出したが、作業員たちは口を閉ざして何も語らない。アクセルとて同じこと。彼は脱走兵なのだ。ニューヨークを去る決心をしたアクセルはトミー未亡人を訪ねた。だが、事件の真相を知った彼女は、アクセルを裏切者と非難。翌朝、彼は1人、チャールズの暴力と対決した。死にものぐるいのアクセルは、ついにチャールズを倒した。彼には、もう恐ろしいものは何もなかった。子供の頃から内気で劣等感につきまとわれていたアクセルに……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0自分の弱さを克服できたとき。

2022年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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