変身する女

劇場公開日:

解説

執拗に愛を追い求め続ける女性の狂気を描くサイコ・サスペンス。アラン・ロジェの原作を基に、製作・監督・脚本は「汚れた刑事」のイヴ・ボワッセ、撮影はイヴ・ダーン、音楽はフィリップ・サルドが担当。出演はザブー、アンナ・ガリエナほか。

1988年製作/フランス
原題:La Travestie
配給:アルシネテラン
劇場公開日:1989年10月21日

ストーリー

30歳の女性弁護士ニコル(ザブー)は、数人の社会的地位のある男たちと情事を重ねていたが、誰も真実の愛を与えてくれず、次第に彼女の心は鬱屈してゆく。ついに男たちとの関係を清算したニコルは、髪を切り、男装をして街に出る。夜のパリで娼婦のミリアム(アンナ・ガリエナ)と出会ったニコルは、彼女と親しくなるのと同時に、ミリアムに効率のよい娼婦稼業を伝える。ふたりの間には幸せな感情が流れ始めるが、ミリアムが休暇をとって戻った田舎で、彼女は何者かによって惨殺されるのだった。傷心のニコルは家政婦として歯科医のもとで働き始めるが、そこで女王人のアンヌ・マリー(ヴァレリー・ステファン)と深い関係になる。ふたりはアンヌ・マリーの姉クリスティーヌ(クリスティーヌ・パスカル)の家に駆け落ちするが、愛がさめ、やがて彼女は夫のもとへと帰ってゆく。ひとり家に残ったニコルは、ある日クリスティーヌに会いに来たアラン(イヴ・アフォンソ)という男と愛しあうようになるが、やがて彼にも捨てられ、狂気の果てにニコルは精神病院に送り込まれるのだった。

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