ヘラクレスの逆襲

解説

姉妹篇「ヘラクレス」のコンビ、スティーヴ・リーヴスとシルヴァ・コシナ主演のアクション・ドラマ。キャストと同じく監督もピエトロ・フランシスキ、撮影をマリオ・バーヴァ、音楽をエンツォ・マゼッテイが担当。今回はオリジナル・シナリオをピエトロ・フランシスキとエンニオ・デ・コンチーニが書いている。出演はリーブスとコシナの他に「エロデ大王」のシルヴィア・ロペス、プリモ・カルネラ等。イーストマンカラー・ディアリスコープ。

1959年製作/イタリア
原題:Ercole e Ia Regina di Lidia

ストーリー

怪力無双の英雄ヘラクレス(スティーヴ・リーヴス)は、ヨルコの国の危機を救い、愛するヨーレ(シルヴァ・コシナ)と結婚し、ユリシーズを伴って故郷テーベへ向った。テーベの王位には、兄のエテオクルスと弟のポリニースが一年ごとにつくことになっていた。が、期限が来てもエテオクルスは弟に王位を譲らなかった。怒ったポリニスは兄を攻めようとした。エテオクルスは王位を譲る伝言をヘラクレスに託した。ヘラクレスはヨーレを兄の許に残し、ユリシーズとポリニースの所へ向った。途中泉の水を飲んだヘラクレスは、一瞬にしてすべての記憶を失い、そこに来た一隊の兵士によって、海の彼方のリディアの国へ拉致されてしまった。ここにはオンファーレ(シルヴィア・ロペス)という美しい女王がいた。彼女は魔力でヘラクレスをミイラにしようとした。ユリシーズは、何んとかして波を救おうと努力した。ユリシーズの放った鳩がヨルコの国にヘラクレスの危急を告げた。アルゴ、ラニルテらヘラクレスの盟友たちは海を越えてリディアに到着した。オンファーレの軍隊との戦闘に、力をとりもどしたヘラクレスも加わって勝った。オンファーレは自ら命を断った。一行がテーベに帰還すると、ポリニースの軍隊が兄のいる宮殿の城壁まで攻め入っていた。ポリニースもエテオクルスも死んだ。ヘラクレスはエテオクルスの軍隊を率い、残ったポリニース軍を破り、人質になっていたヨーレを救った。テーベの市に平和がもどった。新しい国王ヘラクレスとヨーレの喜ぶ姿が城壁の上にみえた。

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