劇場公開日 1966年12月17日

「話が逆転していくのは面白いけど、その良さを生かしきれてない」プロフェッショナル(1966) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0話が逆転していくのは面白いけど、その良さを生かしきれてない

2015年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 西部劇だが、もう1915年と第一次世界大戦が始まっている時代を背景にしている。そのため比較的に安定しているアメリカから離れて、まだまだ治安の悪いメキシコまで出かける。

 たった四人の味方の攻撃がとても有効なのに対して、敵の攻撃が効果が薄くて殆ど当たらない。敵の親玉であるラザの正体がどんなやつかわからないままで物語が進み、彼の存在感がない。反面、さらわれた妻役のクラウディア・カルディナーレが、英語は下手だけど美貌と意思の強さで存在感を見せた。もっともその割には救出隊の言いなりになって一緒に逃亡するのはどうかと思う。
 途中からは追跡や戦いよりも過去に因縁がある人間関係の話になってくるのに、その関係についての言及と描写が薄かったために話があまり盛り上がらない。誘拐された妻を救出するという物語が二転三転するのは工夫が見られて面白かったが、展開にご都合主義があるしその良さを生かしきれていない。

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Cape God