ブルベイカー

劇場公開日:

解説

刑務所内の腐敗しきった恐ろしい現実を目のあたりにした正義感溢れる男ブルベイカーの管理社会に対する挑戦と所内改善に立ち向かう姿を描く。製作総指揮はテッド・マン、製作はロン・シルヴァーマン、監督は以前に「暴力脱獄」という刑務所を舞台にした秀作を放った「さすらいの航海」のスチュアート・ローゼンバーグ。アーカンソー刑務所での自らの体験を暴露したトーマス・O・マートンがジョー・ハイアムズと共同で書いた実話小説を基にW・D・リクターとアーサー・ロスが原案を練り、さらにリクターが脚色。撮影はブルーノ・ニュイテン、音楽はラロ・シフリン、編集はロバート・ブラウン、美術はJ・マイケル・リヴァが各々担当。出演はロバート・レッドフォード、ヤフェット・コットー、ジェーン・アレクサンダー、マーレイ・ハミルトン、デイヴィッド・キース、モーガン・フリーマン、マット・クラーク、ティム・マッキンタイアー、リチャード・ワードなど。日本語版監修は清水俊二。デラックスカラー、パナビジョン。1980年作品。

1980年製作/132分/アメリカ
原題:Brubaker
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1980年11月8日

ストーリー

ウェークフィールド刑務所は、自治委員が選出した囚人によって管理されるという民主的な方法で運営されているが、実際にはリンチや苛酷な労働など、人間の扱いとはほど遠い地獄のような生活を送る囚人たちの姿があった。この刑務所に送り込まれて来た1人の囚人ブルベイカー(ロバート・レッドフォード)はこの現実のすさまじさに目を見張った。黒人の囚人ディッキー(ヤフェット・コットー)は、待遇改善を計ろうとする。ブルベイカーは、共感するが、前途は容易ではないと直感していた。建築業者のC・P・ウッドワードは、囚人たちをただで使うため自治委員のヒューイ(ティム・マッキンタイアー)を買収した。刑務所近くのスナック“ピンキーの店”のキャロル(リンダ・ヘインズ)に入りびたっているヒューイはウッドワードの買収に応じ、囚人には金を払っていなかった。自治委員ににらまれた若い囚人ラリー(デイヴィッド・キース)は、半殺しのリンチにあうが、ブルベイカーだけが彼に味方した。ついに彼は自分の身分を明かした。彼は犯罪者ではなく、大学で犯罪学を研究し、州政府の女性補佐官リリアン(ジェーン・アレクサンダー)に依頼され、実態をさぐりに侵入した政府側の人間だった。彼は所長の地位につくと、早速囚人の待遇改善と改革に力をそそいだ。その成果は徐々に実現し、囚人たちの労働は軽くなり食事も向上した。囚人たちとゲームに興じる彼の周りには久々に笑い声が起こった。しかしワイロや収入が減り出した自治委員たちは、この傾向に苛立ちはじめ、ブルベイカーに反感をもった。刑務所内の医師から、所内で大量虐殺が行なわれているようだと聞いたブルベイカーは、黒人の老囚エブラハム(リチャード・ワード)からその事実を聞いた。エブラハムの密告を知った委員側は、彼を感電死させ、見せしめに所内に死骸をつるした。その主謀者がヒューイであることを知ったブルベイカーは、逃げるヒューイをラリーたちと追いつめるが、ヒューイの発砲でラリーが絶命し、ブルベイカーはヒューイを射殺した。管理委員の1人であるディーチ(マーレイ・ハミルトン)、さらには買収されている上院議員のハイト(ジョン・マクマーティ)までが、ブルベイカーの行動を防げ、遂に彼を刑務所から追放した。追放されるブルベイカーを格子ごしに見守る囚人たちは、以前の無力な囚人たちとは違っていた。彼らは新所長の体制的訓辞に明らさまに反抗を示した。その彼らの抵抗と団結の声を聞きながらブルベイカーは去った。それから2年後、囚人たちの告訴で刑務所は閉鎖され、州知事は再選されなかった。(20世紀フォックス映画配給*2時間10分)

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映画レビュー

3.0お前、こんな前から

2021年1月15日
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鑑賞方法:映画館

こんな役ばっかやってたのか!

とモーガン・フリーマンが出てきた時に思った


海外旅行中に無料上映してるのを地元の人と共に鑑賞した。劇中の出来事に反応して盛り上がる人たちと見たのでとても楽しめた。

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Daishi
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