フランスの友だち

劇場公開日:

解説

フランスの小さな村を舞台に第二次世界大戦が終わろうとする'44年8月の数日の中で少年たちが体験する様々なエピソードを愉快と悲劇を織り混ぜて描くドラマ。製作はアラン・ドパルデュー、監督・脚本は「フランスの思い出」のジャン・ルー・ユベール、撮影はアニエス・ゴダール、音楽はユルゲン・クニーパーが担当。出演はリシャール・ボーランジェ、アントワーヌ・ユベールほか。

1989年製作/108分/フランス
原題:Apres la guerre
配給:巴里映画
劇場公開日:1990年8月11日

ストーリー

'44年8月、第二次世界大戦終結間近かのフランスの小さな村ではアメリカ軍歓迎の準備をしている。アントワーヌ(アントワーヌ・ユベール)、ジュリアン(ジュリアン・ユベール)の兄弟と、ギャビーの三人の少年たちは村にやってくる一連隊を見つけ、村に帰って報告する。しかし、現れたのはドイツ軍で、村人は逃げまどい、村長は銃殺されてしまう。三人の少年たちはこの惨事に驚き、村を飛び出す。旅の途中、ギャビーは、盗みを働いた農家の主人に捕まってしまう。残った二人はジュリアンの母がいるリヨンに行くことに決める。迫手が心配になったアントワーヌは少女に扮装する。ドイツ軍の軍犬が二人の仲間に加わり、次いでドイツの脱走兵、フランツ(リシャール・ボーランジェ)を助ける。フランツが元気になり、皆でリヨンに行くことにする。兄弟は時には喧嘩しながらも仲良くやり、ヨーゼフを父のように慕う。また、リェンヌの村では、村人が留守のため、勝手気ままに楽しむ。夜、ヨーゼフは兄弟に戦争の悲劇を話して聞かせた後、盗みに出掛ける。その後、ヨーゼフは教会で村人たちが皆殺しにされているのを見つける。ヨーゼフは自分の中にドイツとフランス両方の血が流れていることに苦悶する。そこにアメリカ軍が現れ、ヨーゼフは処刑され、犬も殺される。この物音に兄弟は目が覚める。二人は米軍トラックで運ばれ、車中で泣き叫ぶのだった。

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