ブラッド&ワイン

劇場公開日:

解説

美しい海辺の町を舞台に、父と義息の葛藤を超えた男と男の戦いを描いたヒューマン・サスペンス。「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(81)などの監督ボブ・ラフェルソン、主演ジャック・ニコルソンの5年ぶり、5度目のコンビ作。ニック・ヴィリヤーズとラフェルソンの原案を基に、ヴィリヤーズとアリソン・クロスが脚本を執筆。製作は「魅せられて」のジェレミー・トーマスとエルキュール・ベルヴィル、ノア・ゴールデンの共同。製作総指揮はクリス・オーティとバーニー・ウィリアムズ。サウス・フロリダの美しい風景を見事にとらえた撮影は「ユージュアル・サスペクツ」のニュートン・トーマス・シーゲル、音楽はマイケル・ロレンツ、美術はリチャード・シルバート、編集はスティーヴン・コーエン、衣裳はリンディ・ヘミングが担当。共演は「I SHOT ANDY WAHOL」のスティーヴン・ドーフ、「アナコンダ」のジェニファー・ロペス、「目撃」のジュディ・デイヴィス、「沈黙の要塞」のマイケル・ケインほか。

1996年製作/101分/アメリカ
原題:Blood and Wine
配給:パイオニアLDC配給(パイオニアLDC=メディアボックス=シネセゾン提供)
劇場公開日:1997年11月29日

ストーリー

陽光が降り注ぐフロリダ。ワイン・ディーラーのアレックス(ジャック・ニコルソン)は、高価なダーク・スーツにBMWを乗り回す、人もうらやむ生活を送っている。しかし、その内実は妻に暴力を振るい、外に女を作ることで家庭は崩壊寸前。おまけに店の経営状態は最悪だった。義理の息子ジェイソン(スティーヴン・ドーフ)は、母親の再婚相手ゆえにアレックスの身勝手に辛うじて我慢しているものの、義父を憎んでいた。ある日、金に困っていたアレックスは、ポーカー仲間でプロの金庫破りだったヴィクター(マイケル・ケイン)と組んで、100万ドルのダイヤのネックレスを盗む計画を立てる。リッチな顧客の留守を狙い、まんまとネックレスを手に入れた2人。アレックスは宝石を換金するために愛人ガブリエラ(ジェニファー・ロペス)とニューヨークに飛び、そのままアバンチュールを楽しむ予定だった。ところが、旅支度をしているアレックスを見つけた妻のスザンヌ(ジュディ・デイヴィス)は、すぐに夫の裏切りに気づき、毅然として行く手を阻む。激しい取っ組み合いの末、彼女は咄嗟に手にしたスタンドを夫の頭に降り降ろし、悶絶させてしまう。動転した彼女は、折りから帰宅したジェイソンと逃げるように車を飛ばした。意識を回復したアレックスは母子が乗った車に宝石があることに気づき、死に物狂いで車を走らせる。激しいカーチェイスの末に2台の車は横転し、スザンヌは死亡。アレックスは命を取り留めたが、宝石は見つからなかった。悲しみに打ちひしがれるジェイソンは病院を抜け出し、以前から思いを寄せていたガブリエラの元に向かう。しかし、彼女が父の愛人だと知り、義父にさらなる復讐心をたぎらせた彼はヴィクターに接触し、宝石はアレックスに返したと嘘を言う。ジェイソンの言葉を真に受けたヴィクターとの間にいさかいが生じ、アレックスは喘息持ちの彼を窒息死させてしまう。宝石盗難の件で警察も動き出し、アレックスがヴィクターをも殺したことを知ったジェイソンは、彼をおびき寄せるために、ガブリエラに「宝石はクルーザーに隠してある」と偽る。案の上、彼女を伴ったアレックスは埠頭に浮かぶクルーザーへとやって来た。鋭い銛を手にしたアレックスは、愛する母親を殺し、自分の思い人まで奪おうとするアレックスと死闘の末に殺した。復讐を遂げたジェイソンは、ガブリエラと共にクルーザーで旅立った。

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