劇場公開日 1998年9月26日

「比類なき圧倒的大迫力の戦闘映像」プライベート・ライアン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5比類なき圧倒的大迫力の戦闘映像

2017年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合90点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:100点|ビジュアル:100点|音楽:65点 )

 何のために戦争をしているのか。どこにでもいるたった一人の二等兵のライアンを助けるために、何故わざわざ命を賭けなければならないのか。疑問を持ちながら兵士達は命令を遂行するために危険を冒して最前線に向かい、強力なドイツ軍と対峙する。
 でもそのような兵士達の置かれた状況の設定や物語よりも、とにかく圧倒的な迫真性と迫力の戦闘場面の描写に目を奪われる。あっけなく銃弾と砲弾に身を裂かれ焼かれ沈み、血まみれになり身体が千切れ沈んでのた打ち回り、一瞬で兵士がただの死体になる。これほどにまで兵士の恐怖と興奮と士気と、戦場の混乱と過酷さと興奮を描写できた作品は他にない。特に最初のD-Dayの上陸作戦の場面は比類なき名場面。

 残念ながら物語は映像の前に平凡で目立たない。登場人物も悪くは無いが、戦場の描き方ほど個々の人物を良く描写出来ていなくて一部を除いて存在感は薄い。とにかく戦場の描写が傑作でそれを堪能する作品。

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Cape God