フォー・フレンズ<4つの青春>

劇場公開日:

解説

東シカゴの高校に学んだ3人の男性と1人の女性の波瀾に満ちた15年に渡る友情、愛を描く青春映画。製作総指揮はマイケル・トーランとジュリア・マイルズ、製作は「ミズーリ・ブレイク」の監督アーサー・ペンとジーン・ラスコでペンが監督も担当。脚本はスティーブ・テシック、撮影は「テス」のギスラン・クロケでこれが彼の遺作となった。音楽はエリザベス・スワドース、編集はバリー・マルキンとマーク・ローブが各々担当。出演はクレイグ・ワッソン、ジョディ・シーレン、ジム・メッツラー、マイケル・ハドルストン、リード・バーニー、ジュニア・マレイ、デイヴィッド・グラフ、ゼイド・ファーリッドなど。日本語版監修は戸田奈津子。デラックスカラー、ビスタサイズ。1981年作品。

1981年製作/アメリカ
原題:Four Friends
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1982年6月19日

ストーリー

ダニロ(クレイグ・ワッソン)は、12歳の時、母と共に、一足先に渡米していた父を追ってユーゴスラビアから東シカゴへと移った。彼はいま18歳、ルーズベルト高校の最上学年を迎えた。時は1969年。彼には、トム(ジム・メッツラー)と、ユダヤ人のデイビッド(マイケル・ハドルストン)という良き親友がおり、共に同級生の美少女ジョージア(ジョディ・シーレン)に憧れていた。彼女は音楽と踊りを愛し、自由奔放なダンサー、イサドラ・ダンカンを崇拝していた。そして、3人の男友だちを同時に愛し、共通の愛を与えたいと願っていた。ダニロは、鉄工所で黙々と働く父とはあまり会話をかわすことはなく、大学進学を許されないことでさらに溝をつくっていた。ある夜、ダニロはジョージアの訪問を受けるが、彼女の積極的な誘いを、つい拒んでしまった。高校最後の夏休み。そこでダニロは、トムとセックスをかわしているジョージアを目撃しショックを受けシカゴを去った。奨学金を得てコース・ウェスタン大学に入学したダニロは、そこで足の不自由なルイ(リード・バーニー)と知り合いになる。そんなころ、ジョージアがデイビッドと結婚するという知らせを受け、故郷に向かうダニロ。しかしジョージアはトムの子供を宿しており、トムは、その日ベトナム戦争に出兵していった。大学に帰ったダニロは、ルイの妹アドリアン(ジュリア・マレイ)との結婚を考えるが金持ちである彼女の父の猛反対にあい、結婚式当日、拳銃を持った彼女の父が現われ花嫁を射殺する。月日が流れ、ニョーヨークでタクシーの運転手をしていたダニロは、ある日、ヒッピーになっているジョージアとめぐり合った。彼女は子供を育てながら見果てぬ夢を追っていたのだ。しかし生活は荒れ、仲間たちはLSDにつかっていた。そしてダニロの前から身を引くジョージア。何年ぶりかでシカゴに戻ったダニロは、ベトナム人と結婚し2人の子供をもつトムと、デイビッドに再会し楽しい時を過ごす。そんなころ子供をつれたジョージアがトムを訪ねて来た。ダニロと2人になったジョージアは、初めて心情を吐露した。3人を同じように愛そうと思っていたけど、やっぱり愛していたのはダニロだったと…。ダニロの父と母がユーゴヘ帰国する日、初めて父子の間であたたかい会話がかわされた。そして、トム、デイビッド、ダニロの愛を一身に受けるジョージアらの新しい時代が始まった。(20世紀フォックス映画配給*1時間56分)

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