FISHING WITH JOHN
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解説

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」などで知られる映画人・ミュージシャンの才人、ジョン・ルーリーを水先案内人に、彼と5人のゲストがともに釣りをする、ドキュメンタリーのようでありながら、とぼけた味わいの演出がほどこされたコメディ・タッチの連作短編。ビデオで撮影された者をキネコ化して上映。監督・主演・脚本・原作・音楽はジョン・ルーリー。製作はルーリーと西前拓。製作総指揮は岡部憲治。撮影はジェームズ・ネアーズ、黒崎義行、トム・クリューガー、マイケル・スピラー。出演は第1話に、ルーリーとはデビュー作の「パーマネント・バケーション」以来と付き合いが深い監督のジム・ジャームッシュ。第2話にミュージシャンで「ショート・カッツ」など映画出演も多いトム・ウェイツ。第3話に「誘う女」の俳優マット・ディロン。第4話に「スピード2」の俳優ウィレム・デフォー。第5・6話に「スペース・トラッカー」の俳優・監督デニス・ホッパーと、ユニークな顔ぶれ。

ストーリー

【第1話:ジム・ジャームッシュ】ジョンとは処女作「パーマネント・バケーション」の時から長い付き合いのジム。二人はニューヨーク、ロングアイランド先端のモントーク岬でサメ釣りに挑戦する。ジムは「釣りって何となく、イヤだな」「なんで俺はここにいるんだ」と愚痴ってばかりだが、最後に二人はついに全長3メートル半、140キロ級の巨大ヨシキリザメと格闘する。【第2話:トム・ウェイツ】ジャマイカのポート・マリアまで繰り出して、オンボロ船でスナッパー釣りに挑む。船酔いにもめげず、歌声をあげながらジャングルの奥へ分け入る二人。トムは餌用の魚が可哀想でその目に針を刺せなくなってしまったり、あげくの果てには疲労のあまり「なんでこんなことに俺を巻き込む?最低だ!」とこぼす始末だ。ジョンが魚をどう釣り上げるかに情熱を傾ければ、トムは魚をどうキープするかに工夫を凝らす。夜は夜でポーカー・ゲームに殺気立ち、遊びがついつい本気になってしまう二人だ。【第3話:マット・ディロン】無認可のセスナ機に乗り込んだ二人は、中米コスタリカの熱帯雨林の真っ直中に降り立つ。様子のおかしい馬を乗り捨て、徒歩でジャングルを越え、行き着いたところはインディオの村。釣りの神様と言われる村の長老に、魚の傷をやわらげるというダンスを授けられた二人は、豊漁を祈願して踊り狂う。ところが3時間経っても成果はゼロ。森の聖人らしき男が加わったお陰でどうやら坊主だけは免れた。【第4話:ウィレム・デフォー】スノーモービル・チェイスの末、二人がたどり着いたのは真冬のメイン州最北部・スパイダー湖、見渡す限りの大氷原。まずは板を集め、断熱材を貼り付けて小屋をこしらえ、ねぐらを確保。氷に小さな穴を開けてアイス・フィッシングに挑戦、二人並んで糸を垂らす。ジョンが穴に手袋を落とし、慌てて手を突っ込むとたちまち凍傷になりかかる。初めて釣れた魚は小さいので放してやったが、それを最後に何一つかからなくなり、10日以上も坊主が続く。釣れる魚を期待して食料は殆ど持ってきていない。わずかなチーズ・クラッカーも食べ尽くし、気温は氷点下40度。極限状態に陥った二人は釣った獲物を料理している幻を見ながら寒さと空腹で餓死してしまった。【第5・6話:デニス・ホッパー】「やや!ジョン・ルーリーは生きていた!」というナレーションから始まる。「子供みたいだからやめてくれ」というジョンの抗議も何処ふく風、デニスはしつこく彼を「ジョニー!」と呼び続ける。二人はタイ近海で最近目撃された巨大イカを釣るために、海賊が横行する危険地帯を果敢に進んでゆく。美しいアンダマン海を、プーケットからフィフィ島へと巡る。釣れたのはスナッパーやエイばかりで、イカ釣り漁船で夜釣りにまで繰り出しても巨大イカは遂にお目にかかれなかった。...

作品データ

原題 Fishing with John
製作年 1997年
製作国 日本・アメリカ合作
配給 テレコムスタッフ
上映時間 152分

提供:株式会社キネマ旬報社

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