昼下がりの決斗のレビュー・感想・評価
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もったいない。アクションだけ取れば、この程度の評価
見るのは『昼下がりのク◯眠い時でけっこう』別の話が4つ位にあって、それまでの決闘方西部劇と違うのは、殺す方も殺される方も何一つ生産性が無い事かなぁ。全員がマイナスで終了する。
68年のヒット作とは全く違う。理屈ばかりが優先してしまって、その頃の西部やアメリカを熟知してないと理解は不能。
女性の行動と厳格なキリスト教信者の父との葛藤を描いているわけでもなかろう。かと言って、ウマシカな兄弟の愚行は目に余るし。ゴールドラッシュの酒池肉林な社会も知らないので、何とも言えない。もし、集団で寄って集って女性を食い物にしていた社会が在るならば、こんな中途半端な表現はもったいない。もっと別にお話が作れると思う。
とにかく、パイ合戦ポルカの様な陽気な音楽をバッググラウンドさせて、ワンショットで撮ったほうが無難な映画に仕上がったと思う。まさか、同じ道往復するとは思わなかった。それもけっこう忠実に往復している様に思える。もっと景勝地を選んで、ロード・ムービーにすべきだ。まさか、往復のロード・ムービーとは!!!夢にも思っていなかった。
ジジイの矜持。二大スターの共演…らしい。さすがに生まれてないのでよ...
ジジイの矜持。二大スターの共演…らしい。さすがに生まれてないのでよく分からない。
荒くれ者と結婚すると嫁は兄弟みんなのもの、怖すぎる時代だ。父親は正しかった(笑)二大スターの活躍するラストより、そっちに目がいってしまった(笑笑)
まずまず面白かった。尺はこれくらいがちょうどいい。
なぜだか妙に2021年の日本のおかれた状況にとてもリンクしている西部劇です
サム・ペキンパー監督の出世作
確かな力量を大いに感じます
クライマックスの2対3の決斗は語り草になる程の迫力
被弾上等でズンズンと相棒と肩を並べて敵に歩みよりつつのガンファイト!燃えます!
西部劇の決斗シーンは数あれど屈指の名シーンです
ガンファイトの効果音もこだわりを感じます
ヘックが敵から奪ったライフルで岩山の高い位置から射撃した時、狙った相手の足元の岩に外れて跳弾となる音は、ライフル弾の威力を感じる素晴らしい効果音でした
時代は自動車が現れ、西部劇の世界も終わりつつある頃
元保安官の男と、かっての相棒もいまは年寄りとなってしまっています
若い者にはまだまだ余裕で勝てる力を持っています
かといってこの先はもう心細い
なにやら老人ばかりになった日本の21世紀のようです
そしてヒロインの野に咲く花のエルザ
厳格な父との二人だけの山の暮らしから逃げ出したいその一心だけで、良く知りもしない顔だけはハンサムなビリーと結婚しようと山奥の貧乏人のならず者ばかりの金鉱に主人公一行と向かいます
しかし彼女のその甘い考えが大変な事態を引き起こしてしまいます
悲惨な結婚式から続く彼女の後悔と絶望と悲しみ
実に哀れでした
最終的には父親までもが悲運にさらされてしまうのです
なにやら祝福されない結婚をして日本から駆け落ち同然にアメリカに移住される元プリンセスのことを思いださずにはおれません
ただただ、元プリンセスのお幸せを祈るばかりです
このような不幸な境遇に陥ることのないことをひたすら念じます
このやうに、なぜだか妙に2021年の日本のおかれた状況にとてもリンクしている西部劇です
不思議なことです
すごくよかった
女の子を金山に連れて行くと、彼女の抱いていた希望が木っ端みじんに打ち砕かれて、本当に気の毒。クライマックスに仲間が助けに来てくれるところに胸が熱い。銃撃戦がリアルでかっこいい。
聖書合戦
最初っから中華料理店が乱闘の舞台になっている。客は手で食べてるし、漢字もわけわからない。途中の教会での神父とスティーヴの聖書合戦も面白いし、金鉱の町の結婚式=乱痴気騒ぎも呆れかえってしまうほどだ。
結局はギルとヘックが金ほしさのためにスティーヴを裏切ろうとしてしまうのだが、ハモンド一家が嫁を取り返しにやってきて、また一致団結する。西部劇では異色とされるほど風変わりなプロットだが、予想のつかない展開ゆえにキャラクターの面白さが光って見えた。ラストの突撃もしぶい。
ある意味オールスター西部劇なのです
いやぁ、出てくるのが、酒場の体格の良い女主人、酔いどれ判事、ダメダメ悪党兄弟、生意気だけど喧嘩の弱い若造ガンマン、そして「野に咲く花」のような女性なんですよ? それでみんな輝いてるんですよ? そしてそこにジョエル・マクリーとランドルフ・スコットの鬱屈と友情が描かれていくんですよ? やっぱり西部劇って、こうじゃなきゃ!って感じますよね。しかも最後は「決斗」なのです。面白くないわけないじゃないですか?
少し哀愁漂うヒューマンドラマ調西部劇
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
カリフォルニアに自動車が走っているくらいだから、時代はもう20世紀に入ったころだろうか。ガンマンなどもう時代遅れの職業になりつつあって、そのうえ主人公たちも昔は名をはせたのだろうが歳をとっているしで、決して報われた生活を出来ているわけではない。
それでも意地と誇りをかけて危険な輸送任務の仕事をしようとする男。彼らは任務の途上で巻き込まれた問題にも直面しなければならない。またそんな境遇を変えようともがく男がいて、報われない仕事に対して新たな重大な問題が出てくる。
もう西部劇としても最後の時代なんだろう。時代の移り変わりとその時代に取り残されつつある男たちの哀愁も漂う。町を牛耳って好き勝手をする無法者と戦うようなお決まりの映画ではないし、単純な勧善懲悪ではない。完全無欠なスーパーヒーローが大好きだったころの古いアメリカ映画なのに、物事は善と悪だけの単純な世界ではないと劇中で言っているのもこの時代としてはとても先進的。物語は撃ち合いの西部劇としてだけでなく、開拓時代と近代社会の中間にいる男たちの犯罪物映画としても楽しめた。ひょっとしたら時代を先取りしすぎてこの時代の人にはあまり受け入れられなかったのか。でもこの物語は好きです。
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