美女ありき

劇場公開日:

解説

現在ロンドン・フィルムの恩師であるアレクサンダー・コルダが、アメリカに渡って自ら製作・監督した1940年作品。「たそがれの維納」のワルター・ライシュと「邪魔者は殺せ」のR・C・シェリフの協同脚本により、ネルソンとハミルトン卿夫人の恋が描かれる。撮影は最近監督に転じて「地球最後の日」などを作っているルドルフ・マテ、音楽は「白い恐怖」のミクロス・ローザの担当である。「欲望という名の電車」のヴィヴィアン・リーと、「レベッカ」のローレンス・オリヴィエが結婚直後夫妻共演し、以下「荒野の決闘」のアラン・モウブレイ、「わが谷は緑なりき」のサラ・オールグッド、「レベッカ」のグラディス・クーパー、「サムソンとデリラ」のヘンリー・ウィルコクスンらが助演する。

1940年製作/イギリス
原題:Lady Hamilton
配給:東和=東宝
劇場公開日:1952年6月22日

ストーリー

十八世紀未、結婚するためナポリに渡って来たイギリス娘エマ(ヴィヴィアン・リー)は、婚約者がおびただしい借金を背負って彼女と結婚する意志のないことを知った。大使ハミルトン卿(アラン・モウブレイ)は彼女の悲境に同情、やがて彼女は卿の夫人となった。三年後ナポレオン治下のフランスと開戦することに決した英国は提督ネルソン(ローレンス・オリヴィエ)をナポリに派遣、彼はナポリ王に出兵を要請するようハミルトンに頼んだが渋る卿をさしおいてこの願いを成就させたのはエマであった。以後ネルソンは度々の戦闘で片腕片眼を失ったが、エマはその彼の許へことある度にかけつけては献身的な愛情を捧げた。更に戦闘中ナポリで政変の起ったことを知ったネルソンは独断でかけつけ、二人は共に夫あり妻ある身を忘れて恋に酔ったが、このネルソンの行動は軍の怒にふれ、彼はロンドン帰還を命ぜられた。エマを伴って帰国したネルソンは世の指弾を買い、更にエマは彼の子を生んでも世間に公表出来ない身であったが、この頃ハミルトン卿も死に、ヨーロッパに平和は訪れて、やっと二人だけの生活がつづきそうな気運がきざした。しかし再びヨーロッパをおおった暗雲のため、ネルソンは推されて出征、エマは幸福が去ったことを知りつつ彼を送りした。やがてトラファルガア沖の海戦で英軍大勝利の報と共に、エマの許へとどいたのはネルソン戦死のしらせであった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第14回 アカデミー賞(1942年)

受賞

音響録音賞  

ノミネート

撮影賞(白黒) ルドルフ・マテ
美術賞(白黒)  
特殊効果賞  
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映画レビュー

3.0ビビアン

2018年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 第2次世界大戦が迫ってくる間にこういう映画を作るという根性がすごいです、イギリス。単なる不倫恋愛ものとして捉えていいのか、戦争ものとしてとらえればいいのか・・・途中ネルソンが上院で平和を願うスピーチをするところで反戦メッセージも受け取れます。実際のネルソンはどうだったのか知りませんが・・・

 冒頭の年老いたビビアンの万引きシーンは良かったです。『欲望という名の電車』でも演技力が発揮されてますが、ここが原点なんですね。台詞よりも目で演技してました。

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kossy

3.0ストーリーは今ひとつだが日本のタイトル通りビビアン・リーがひたすら...

2016年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ストーリーは今ひとつだが日本のタイトル通りビビアン・リーがひたすら美しい。ラストシーンのビビアンのずっと瞬きをしない表情に見入ってしまった。

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tsumumiki
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