劇場公開日 1986年2月8日

「ミッキー・ロークがかっこいい」イヤー・オブ・ザ・ドラゴン あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ミッキー・ロークがかっこいい

2008年9月12日

泣ける

悲しい

怖い

最近にわかに復活した名優ミッキー・ロークがピークだった80年代に、主演を務めた社会派の刑事&マフィア映画。個人的には本作が彼の最高傑作。

内容は今ではありきたりのドンにのしあがっていく男(ジョン・ローン)と、私生活がうまっくいっていない刑事の対決物語。今更ながら思い出してみると、この映画で描かれていることには、男が世の中で生きていく上で味わう苦闘や知恵が詰まっていると思う。当時子供だったわたくしにはさっぱり意味がわからなく、とりあえず大変そうだなと思った程度。今ではミッキー・ロークが本作で見せた演技は働いている男なら誰もが涙線を緩めてしまうものだと思います。

不遇の少年、青春時代を実際に過ごしたというミッキー・ロークは、育ちの悪さがあと後に人生に重くのしかかって悩む役をやらせたら抜群。なんというか、最近の俳優には、彼ほどの「説得力」がないんですね。やはり今の時代は恵まれているのだなと思います。

あんゆ~る