劇場公開日 2022年2月25日

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巴里のアメリカ人のレビュー・感想・評価

全24件中、1~20件目を表示

4.0現実のような絵

2024年2月13日
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鑑賞方法:VOD

絵空事というけど、パリでは現実を描くと絵になるんだよ、と異邦人に思わせる力のある映画。ボヘミアンがたくさんいて、世界の暇を持て余した金持ちが金の使いしろを探しに来て、未婚女性は販売員で、パリといえば香水で…とスティロティピカル満載といえばそうなのだが、最後のダンスシーンが“すべて絵の中のお話ですよ”と教えてくれる。ロートレックの絵からジーン・ケリーが出てくる(受肉化される)シーンが好き。

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ouosou

4.0アメリカの黄金期を代表する一本では。

2023年9月22日
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鑑賞方法:VOD

フランスからの帰国便(AF)で鑑賞。
まず驚いたことは、テクニカラーの発色が豊かで、素晴らしいこと。隅々まで光に満ちていて、カフェの椅子ひとつまで輝いている。1952年のアカデミー賞で、作品だけでなく美術、撮影など6賞に輝いている。その代わり、冒頭のコンコルド広場、オペラ座、ホテル・リッツなどの場面を除き、そのほとんど全てがセットで撮影された。あの1932年のフランス映画「巴里祭」と同じ。
戦勝して退役後もパリに残って、画家として生きようとするアメリカ人、ジェリー・マリガン(ジーン・ケリー)。彼の友人で隣人のアダム・クック(オスカー・レヴァント)は、売れないコンサート・ピアニストで、フランス人の歌手アンリ・バウレル(ジョルジュ・ゲタリー)の長年の友人。アンリは若い十代のリーズ・ブーヴィエ(ジーン・ケリーがバレリーナから抜擢したレスリー・キャロン)を、言わば育て上げてきたのだが、今はガール・フレンドであり、既に婚約者でもある。
ジェリーはモンマルトルでも、なかなか絵が売れず苦労していたが、突然、ホテル・リッツの一室で暮らしているアメリカ人の富豪女性ミロ・ロバーツ(ニナ・フォッシュ)に見出され、パトロンになるとの申し出まで受ける。ところが二人で出かけたナイトクラブで、ジェリーは魅力的なリーズに出会ってしまう。最初は、しつこいジェリーから逃げ惑っていたリーズだが、やがて彼の愛を受け入れるようになる。
おそらく一番有名なのは、ラウル・デュフィ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、モーリス・ユトリロ、アンリ・ルソー、ゴッホ、トゥールーズ=ロートレックなどの印象派やポスト印象派の絵画を参考にしたセットを背景に、あのガーシュインの音楽に乗って展開されるジェリーとリーズのセリフのない17分間のダンスシーンだろう。間違いなく映画のクライマックスであり、莫大な投資をしたMGMと当時のアメリカの財力には、ただただ驚かされる。
私がこよなく好きなのは、ノートルダムの見えるセーヌの橋の下で、二人が語り合う夜の情景。パリ最高の散歩道の一つ。映画「ミッドナイト・イン・パリ」(2011年)にも出てきた。
おそらく、あのようなパリの情景を求めて夏休みのシーズンには、アメリカから学生が大挙、訪れるようになったのだろう。春と秋の観光シーズンには、アメリカからのお上りさんの団体が、パリを闊歩する。中国からの観光客が目立つ前には、日本人と並んで観光客の中心だった。映画「パリ、ジュテーム」(2006年)特に14区のエピソードが思い出される。
アメリカ人の中には、独立戦争の時の恩義もあり(古い!)、フランスが「母の国」であると思っている人が、今でもいるのではなかろうか。アメリカ人の憧憬が感じられる。

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詠み人知らず

1.0世紀の傑作はサイコパス映画

2023年4月17日
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史上に残る傑作です。
確かに歌と踊りは最高水準ですが、ストーリーが最悪てかサイコパス。
男も女も人の気持ちを踏みにじるような人間です。
シリアスドラマならわかりますが、楽しいミュージカル作品とは恐れ入る。
あの頃は許されるのか、アメリカでは許されるのか、もう少しまともなお話じゃないと嫌悪感が残るだけ。

歌と踊りが素晴らしいからそれでいいじゃない、っていう感想が多いことに驚き。

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越後屋

4.0色彩に音楽にダンスに魅了される映画/アート思考の人は必見

2023年3月5日
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当時アメリカ人の憧れていたフランスのパリが舞台

主演のジーン・ケリーの代表作のひとつで、
最低限の知識として彼を語るためには、
この作品と「雨に唄えば」を熟知すれば及第点だ。
そしてこの映画が初出演のレスリー・キャロンは
フランス生まれで元バレリーナということもあり
映画の中ではチャーミングなダンスを見せてくれる。
また監督のヴィンセント・ミネリにとっても代表作だが、
MGMミュージカルの黄金時代を作って来た手腕は流石だ。

ガーシュウィンの楽曲「パリのアメリカ人」は
平凡な物語の質を最上級に引き上げた。

キャスト・スタッフの総合芸術の結晶でもある
後半の18分近くにもなるダンスシーンは必見で
見るものを永遠に魅了することは間違い無い。
特にアート思考の人は観終わった後の満足感はある。



この作品はイギリスのバレエ映画「赤い靴」に
影響された部分が多々あるのでは無いかと思う。

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星組

3.5タップダンスとバレエの融合、色彩の豊かさに目を奪われる

2023年2月4日
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鑑賞方法:VOD

ストーリーは置いといて、ピアノやダンスや音楽や色彩、演出がとても良い!
子どもたちに英語を教えるシーン、ピアノの上でのタップダンス、カフェで3人でどんちゃん騒ぐシーン、等々お気に入りのシーンがたくさん!オーケストラのシーン等々、ユニークでコミカルなシーンも多くて面白かった。笑
最後の20分はとくに、タップダンスとバレエの融合(つまりはアメリカとパリの融合)って感じがして、新鮮だった!
というかジーンケリーのパフォーマンスが見られるだけでも私は満足!
ミュージカルを観た!という満足感がある。

しかしミュージカル映画は、ミュージカルのシーンだけ切り抜いて観たくなってしまう私。
本作もダンスのシーンだけ切り抜いてもう一度見たくなった。笑
『雨に唄えば』や『ララランド』や『スイングホテル』、私の今まで観たことのあるミュージカル映画は最低限ストーリーに筋が通っていたけど、『巴里のアメリカ人』はストーリーに筋が通ってなかったので、星3.5って感じ。。。

パトロンの件もアイリの件もなにも解決してないのに、キスして強引に「the end」となるのが若干納得いかなかった。笑

でも他の人のレビューで、「君のいないパリは美しくもなんともない」と書いていて、なるほど?と思った。
最後の怒涛のミュージカルシーンも、寂しくハリボテな(彼の描いたパリだとしても)パリと華やかで賑やかなパリを往復していて、そのような表現なのだとしたら少し納得がいく。

まぁでもストーリーに関しても、そういうもんだよな〜とも思うくらい、ダンスシーンがとにかく良かった!

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とも

4.0タップダンスが鮮やか

2022年7月23日
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名作☆彡
ジーンが見たくて。
PARISの
名所が沢山出てきて

ユーモアもあって、なかなか面白かった。

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花丸

3.5楽しい

2022年7月8日
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鑑賞方法:映画館
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吉泉知彦

4.0切なくて、愛らしいエンターテイメント

2022年5月25日
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鑑賞方法:映画館

昔から大好きな映画で、ビデオやDVD'をレンタルして、10回以上観ているのですが、今回、初めてスクリーンで観ました。やはり、スクリーンで観るといいね(≧∇≦)bジーン・ケリーの踊りは最高。劇中の音楽も素敵です。芸術家として生きることは、当時(1950年代)も難しい。でも、恋もある。当時の青春の姿がリアルに表現されながらも、音楽の力を存分に使って極上のエンターテイメント作品に仕上がってますぞ(^^)機会があったらぜひ(^o^)

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愚者

4.038年振りの劇場鑑賞

2022年3月10日
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鑑賞方法:映画館

やっぱ映画館の大画面で観られて幸せ😃💕

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たつじ

5.0凄い オスカー レバントの劇中で演奏する曲が凄く良い

2021年12月12日
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鑑賞方法:映画館、VOD

兎に角、凄い。
ラ・ラ・ランドはこう言った映画をリスペクトしてますね。パリのアメリカ人(映画館で見た)はベンチと黄色いドレスが、ラ・ラ・ランドですね。
レスリー・キャロンが歌い出したら、満点なんだけど、歌わなくても4.5には出来ない。

オスカー レバントの劇中で演奏する曲が凄く良いですね。ガーシュウィンのオリジナルなのかなぁ?

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マサシ

3.5主演女優の踊りが素晴らしい

2021年12月1日
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元々バレリーナだそうで納得。最初のほうの彼女を紹介するシーンの踊りが特に好き。いろんな女性を踊りで表現している。
ケリーは当然素晴らしいですよ。
ストーリーにはこの際目をつぶりましょう。

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tatechan

4.5ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント

2021年11月27日
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鑑賞方法:VOD

ジーン・ケリーと踊るレスリー・キャロンのバレーをベースにしたダンスの可憐さ、オスカー・レヴァントの技巧的ピアノ演奏が魅力。

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Kazu Ann

3.0ジーンケリーなので唄もダンスも抜群。絵を描くシーンが無いのだが、パ...

2021年2月13日
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ジーンケリーなので唄もダンスも抜群。絵を描くシーンが無いのだが、パリで画家として生計を立てようとしているアメリカ人。
子供たちにも歌ウマ兄さんとして知られタップを披露したりしてる、絵を描こうよ。

モンマルトルの路上で絵を売っていると、金持ちの婦人ミロの目に留まる。若い芸術家を援助するのが趣味でスポンサーをになるという。
ジェリーは酒場で見かけたリズに恋してしまう。
この時にミロがちょっとキレてる。
ジェリーとリズは恋仲みたいになるが、リズはアンリという男と結婚しようとしていた。
リズが結婚無理だとわかるとちょっとだけミロにいくジェリー。
なんというかミロに対してずっと失礼なジェリー。
話は聞いたよ、みたいな感じで強引にハッピーエンド。なんじゃい、と思った。
ストーリー自体はミュージカルの曲とマッチしてない。音楽はどれも良かった。

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collectible

2.5ダンスに重心

2021年2月4日
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鑑賞方法:VOD

ストーリーよりもダンスシーンに重きがあって、終盤20分はほとんどセリフがない。
踊りの好きな方向けだと思った。

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SpicaM

3.5君がいなきゃ…

2020年4月10日
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映画好き

3.0ジーン・ケリーのダンスがすごい

2019年12月22日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

あれだけ軽やかに踊れるのはすごい。やや時代は感じますが、ミュージカル好きなら特に楽しめると思います。

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カツカレーライス

4.0サントラが欲しい・・・

2018年11月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アンリの友達がピアニストである留学生アダム(レバント)。ジャズは嫌いだと言うアンリだけど、歌っている曲はJAZZっぽい。

 モンマルトルの角で絵を点Jしていたジェリーは絵の才能に目をつけた金持ち婦人のマイロに誘われる。そこでリズに一目ぼれ、果敢にアタック、次の日も勤め先に電話してようやくディナーの約束をする。

 子供たちと英語を教えながら踊るタップダンス、アダムのピアノに合わせてもタップダンス。とにかくジーン・ケリーのタップシーンがすべていい。アンリに恋の悩みを打ち明けたときにもタップを踊る・・・何度も逢瀬を繰り返し、別れ際にキスをする2人。恋愛!という点ではこちらが勝っているのに。

 アンリはアンリでプロモーターからアメリカ行きを誘われて、結婚を決めたと確信していた。そして2人のターゲットが同一人物であることを知っていたアダム。彼のとぼけかたが何とも面白いのです。

 ラスト直前のジーン・ケリー中心の妄想ミュージカルシーンは無駄に長いような気もしますが、ラストショットで感動するためには丁度良かったのかな~

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kossy

4.5ミュージカル界の傑作

2017年5月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

フレッド・アステアと並ぶ、ミュージカル界の大スター、ジーン・ケリー主演の本作は、MGMミュージカル三代傑作の1つといわれている。(残りは、本作と同じ、ヴィンセント・ミネリ監督、ジーンケリー主演の超有名作『雨に唄えば』、そしてフレッド・アステア主演の『バンド・ワゴン』である。)

この三作品、どれも素晴らしいのだが、本作品はこの中では最も、ミュージカル・ダンスシーンに力が入った作品であろう。なにせ、『巴里のアメリカ人』というのは、元々は18分近くある戯曲であり、それをミネリ監督が映画化したのである。力が入らない訳がない。『巴里のアメリカ人』はラスト20分近く、ジーン・ケリー無双といっても良いほどの圧巻のダンス。ミュージカルは歌やダンスありきなので、ストーリーが等閑にされる傾向があるが、ジーン・ケリーもその筆頭であろう。このラストシーンだけでもう拍手喝采でしょう。映画内のダンスの振り付けは全てジーン・ケリーによるもの。なんてこった...

また、ジャズのスタンダード、"I Got Rhythm "も披露されている。この曲は、チャーリー・パーカーや、日本人でいえば上原ひろみなどによって幅広く演奏されており、有名だろう。この曲ではジーン・ケリーの驚愕のタップがみられる。そしてプロペラも(笑)

当時アカデミー賞を総ナメにした、ミュージカル界の傑作、是非一度は鑑賞してみては。

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nagi

2.5ミュージカル

2016年12月31日
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鑑賞方法:VOD

スポンサー女性は美しかったが、どうも主人公が愛する女性の魅力があまりわからず、わからないまま終わってしまった感があります。

ミュージカルですので、突然踊りだしたり歌い出したりで、悪くはないのですが、うーんとゆう感じで終わってしまいました。。

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シャネルちゃん

3.5●映画ではなくミュージカルなのだ。

2016年8月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

幸せ

「雨に唄えば」のジーン・ケリー。もう職人技だ。
正直いうと、ミュージカル映画は好きじゃなかった。なんだかストーリー性が感じられないところが。
でもそれは、ジーン・ケリーに出会う前の話。

歴史的には、娯楽の先輩はミュージカル。だから本作はきっと、当時のエンタテイメントが結集したミュージカルを映像に収めたのだ。いつでも誰でもどこででもミュージカルを楽しめるように。それは僕らがいま認識している映画とは違う。
いまの感覚からすると、ラストのミュージカルは長すぎるし、ストーリーはおいてけぼりだけど、当時の感覚で観ると、圧巻のラスト。

キラキラと輝いてた時代の華やかさがそのままに、映し出される。
半世紀を経ても色あせない。ザ・アメリカ。ジ・アメリカか。

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うり坊033