劇場公開日 1964年5月30日

「big switch and switch」パリで一緒に Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5big switch and switch

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

総合:70点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65

 脚本家が物語を考えると、その考えた物語が映像として次々に再生される。いややっぱりそれは変えようとなると、やり直しで戻ってまた次の場面が再生される。そして物語を盛り上げるためにどんでん返しとどんでん返し(big switch and switchと劇中で言っていた)の連続を作り上げようとする。そのような演出は個性的でおしゃれではあるが、あまりに物語がやり直しの連続でころころと変わるので、ついていくのはちょっと大変。
 それにしてもデートリッヒやカーチスなど本来主役級の俳優に、ちょっとだけ出演させるというのは驚く。どうやってこれだけのちょい役を口説いたんだろう?

 物語全体としてはこじゃれた軽い恋愛喜劇。脚本を書くふりをしながらやたらとヘプバーンに近づき寄り添おうとするホールデンと、それを正面から取り合わずさりげなくかわしていくヘプバーン。距離を縮めようとするホールデンと、正面から拒絶するわけではないが最後には逃げてしまうヘプバーン、その距離感がもどかしい。そんな主役二人の掛け合いが軽くて楽しい。物語の変化がちょっと忙しいが、気楽に見て楽しめる健全な恋愛映画。

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Cape God